食事・サプリ・栄養学

足痙りの予防に塩分補給の見直しを

2019年3月26日

先週は名古屋・大阪に出張してセミナーを開催してきました。
セミナーで参加者の方々から意見や質問、興味深い体験談などを教えてもらえたので、役立ちそうなものをブログでシェアしていこうと思います。

今日紹介したいのは塩分補給(厳密にいうと電解質補給)についてです。

結論を先に言うと、今日の提案は
「塩分補給をきちんとしているつもりでも実は不足している人がいます。
サプリなどで補給している方は十分な量が入っているかチェックしてみてください。」
ということです。

まず私がセミナーでお伝えしたことを簡単にまとめると以下のようになります。

  • 汗が1L(リットル)出たら、約2.3~3.4gの塩分を補給するのが目安
    (これより少ないと徐々に塩分が減っていく)
  • この目安を知らずに塩分不足になっている人が一定数いる
  • 一部の塩分補給サプリはこの基準でいうと含有量が少ないので、自分の使っているサプリの塩分量を調べてみてください

このテーマに関する詳細が知りたい方は下の記事をご参照ください。

朝練12kmでかいた汗の量|水分・塩分・カリウム補給の目安

名古屋のウルトラ補給セミナーでこの話を聞いたAさんはセミナー後、次のようなメールをくださいました。
(メッセージの内容は一部編集しています)

こんばんは。Aです。
本日のセミナー、ありがとうございました。

今週末24日にOSJ新城トレイル32kへ参加する予定です。
次のような補給計画で走るつもりです。

・・・中略・・・

電解質摂取にX社の電解質サプリ6錠を予定してましたが、かなり不足していることに気付きました。
(6粒で塩分0.53g程度)

代わりに塩分摂取対策は、永谷園の松茸お吸い物を持ち歩くことにしました。
一袋3gで、塩分1.6g含まれていると。
顆粒なので携帯性も高く水で溶けて便利。
試してみるのが楽しみです。

X社のサプリは使用している方が結構多いのですが、みなさん成分を見てその少なさに驚かれます。
フルマラソン以上の長い距離や暑い大会などでは発汗量が多くなるので塩分不足のリスクが高くなります。

セミナーでそのことに気付いたAさんはお吸い物の顆粒をもってレースに臨みました。
そして、レース後結果を教えてくれました。

先日の補給計画を今日のトレイルレースで実践してみました。
8時スタートで気温は5度、昼には15度まで上がりました。
心拍数150をベースに170以上にならないようにペースコントロールし、一時間毎に塩分補給を切らさないようにしました。

今回は永谷園のお吸い物(食塩1.8g )永谷園のお茶漬け(食塩2.2g) クノールのトマトスープ(食塩1.2g) の三種を用意して、味覚を飽きさせないようにしました。

結果はバッチリでした。
32キロを途中で足が痙攣することなく最後まで走り切れました。
顆粒を口の中に放り込み、水を飲んで流し込みました。

反省点としては、口の中が塩っぱくなり水を余分に飲んでしまい、トイレに行きたくなってしまうこと。
今後は適量を見極め、それ以上飲む時は水をチビチビと飲むようにします。

また、一時間でどのくらい汗をかくのか、把握できていないことも問題かなと思いました。

改めて、セミナーを受講してよかったと思いました。
レースタイムも自己ベストを出せました。ありがとうございました。

ということでAさん、学んだことを即実践して自己ベストでした。
おめでとうございます!

Aさんと同じように塩分補給を見直したら悩んでいた足痙りが予防できたという声は他にも多く届いています。
足痙りの原因全てが塩分不足というわけではありませんが、ランナーの皆様は今一度ご確認いただければと思います。

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