(写真:2018年神宮外苑24時間走の表彰式 左が関家良一さん)
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』という書籍を今読んでいます。
著者は関家良一さん。
24時間走世界選手権で4回優勝、スパルタスロン2回優勝などの実績をもつウルトラランナーです。
250km級では日本人で一番実績のあるランナーではないかと思います。
華々しい戦績はこちらのサイトに載っています。
2002~2012年まで11年連続で24時間走で260kmオーバー(世界のトップクラス)を達成しています。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』は2012年の東呉国際ウルトラマラソンという24時間走に向けて関家さんが練習した日々の記録をまとめたものです。
- 『9/4 朝通勤ラン5km、夕方帰宅ラン13km』
というような具体的な練習内容 - 『毎日心がけているのが「気持ちの良いペース」であって、それは毎日違って当然だと思っています。』
というような考え方
が書かれています。
日記として書かれたものであるのにも関わらず、勉強・参考になることがたくさんちりばめられています。
私はまだ読み途中で19日目(全99日)までしか読んでいませんが、すでに10カ所もハイライトで線を引いています(これは他の書籍と比較して5倍くらい多い)。
ハイライトでチェックしたところの1つに暑い日のランニングに関することがあります。
私は基本的に暑い日の日中は極力走らないように努めています。
何故ならそこで頑張りすぎてしまうと体調を崩してしまい、最悪の場合長期間疲労感を残したまま満足な走りができなくなる可能性があるからです。
これは私も心がけていることです。
暑さに耐えるというストレスは記録向上につながる有効なストレスではないと考えられているからです。
同じエネルギーを使うなら、少しでも走りやすい時間帯により速く・長く走った方が効率的です。
(例外として目標が暑い大会ならそれに慣れるために暑い時間帯を選ぶこともあると思います)
類似してサウナスーツのようなものであえて汗をかくというのも私はおすすめしていません。
汗をかくというのは体温調整しているだけであって、ランナーとして強くなるために必要なストレスではないと思われます。
関家さんの場合は朝4時半とかに起きて5時半くらいには走り始めていることが多いようです。
日中よりは走りやすいですし、大切な家族との時間も確保しやすくなります。
仕事や家族との時間を大切にして、上手く生活にランニングが溶け込んでいるというのは関家さんが長く第一線で走れていたポイントなのではないかと思いました。
私の場合は最近の暑い日は夜を選んで走っています。
朝の頭の冴えているときに仕事や考え事をしたいからです。
早朝でも夜でも日中にジムを使うでも良いので、自分の生活にあった方法で「少しでも快適に走る」ことをお客様にもおすすめしています。
こちらの記事で紹介したジムを使ったスピード練習(バイクのタバタ式トレーニング)も良いと思います。
夏場にスピードを維持・向上できれば秋からのマラソンシーズンでも好スタートを切ることができるでしょう。