食事の彩りを豊かにするメリット|ファイトケミカルについて

先日おべんとう展という展覧会に行ってきました。
その展覧会のあるコーナーでお弁当を作ってくれた人への感謝の言葉を短冊に書くという所がありました。
来場者が書いた短冊はその場で並べられて、人々がどんな想いを感じていたのかがわかります。
短冊を読んでいると「茶色いお弁当だったけど・・・」というフレーズが目立ちました。
茶色いお弁当、つまりお肉とか揚げ物とかが詰まったお弁当ということでしょう。
一方で色鮮やかなお弁当はそれだけで喜ばれているようでした。
私が高校生くらいの時なら個人的には茶色系のお弁当が好みだった気もします。
今は彩り豊かなお弁当の方が美味しそうだなと思うように変わりました。
こういう話をすると「食べられれば見た目なんて何でも良い」という方もいると思います。
私もどちらかというと見た目には無頓着だったのでした。
ただ、実は色を気にすることは栄養的にもメリットがあり、食材選びのヒントになることはご存じでしょうか?
キーワードはファイトケミカルという栄養素です。
例えばトマトに豊富なリコピンとかは有名ですね。
ファイトケミカルは1980年代に発見された比較的新しい栄養素です。
抗酸化作用が強く、活性酸素からのダメージを減らしたり、免疫力を高める効果が期待されています。
私の肌感覚としても栄養・食品関係の見本市に行くと、このファイトケミカル関係の会社が増えてきたなという印象があります。
今後ますます注目度が高くなるのではないかと思います。
活性酸素は
- ストレス
- 紫外線
- 激しい運動
- 過度な飲酒
- 喫煙
などで増えます。
活性酸素は適量であれば問題ありませんが、増えすぎると疲労感や病気の原因となったりして有害です。
私たちランナーは紫外線や長時間運動で活性酸素のダメージを受けやすいので対策したいところ。
ファイトケミカル自体は必須栄養素ではありませんので、足りなくても欠乏症状は起こりません。
(これはビタミン・ミネラルとは違うところ)
ただ、その効果から料理する時間や食材を買うお金に余裕があれば積極的に利用したい栄養素という感じでしょうか。
ファイトケミカルはいくつか種類があり、単体でとるよりも複数の種類を組み合わせた方が効果的です。
この「複数の種類を上手に取り入れる」ときに参考になるのが食品の「色」なのです。
ファイトケミカルの種類は食品の色によっておおまかに分類することができます。
よって「色鮮やかになるように、野菜・果物を選ぶ」ということを心がければ、自然とファイトケミカルのバランスも良くなります。
下の表のように6種類の色分けで複数種類の色を取り入れるようにすると良いでしょう。
色 | 食品例 |
オレンジ | にんじん、かぼちゃ、さつまいも |
赤 | トマト、パプリカ、グレープフルーツ、すいか |
黄 | バナナ、りんご、パイナップル、とうもろこし |
緑 | ブロッコリー、レタス、ホウレンソウ |
白・黄褐色 | りんご、カリフラワー、豆類、タマネギ |
青・紫 | 紫キャベツ、紫たまねぎ、レーズン、ベリー類 |
食材の色に注目して選ぶのは今の食生活の延長上でもできるはずです。
ぜひ上の表を参考にしながらファイトケミカルを活用してみてください。
ちなみにビタミン・ミネラル剤のCatalyst Conditioning(CC)にもファイトケミカルが入っています。
(成分表のリコペン、ルテイン、ルチンなどなど)
ビタミン・ミネラル剤を過去に色々と試しましたが、その中でもCCが体感的に良かったのはこのファイトケミカルの組み合わせ方が良かったのかもしれません。
CCは「日々疲れを翌日に残さずに、毎朝スッキリと目覚める。 活力がみなぎって仕事や趣味に充実した毎日を過ごす。」 そんな生活を提供するというコンセプトの商品です。
特に野菜・果物が不足しがちな方はビタミン、ミネラル、ファイトケミカルの補充にどうぞご利用ください。
過去に書いたCCの紹介記事です。
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