食事・サプリ・栄養学

私が分子栄養学を信じるようにいたるまで#2

2021年7月31日

前回の記事の続きです。
私が分子栄養学という分野と出会ってそれを1つの考え方として信頼するまでにいたった経緯のお話です。

前回の記事
私が分子栄養学を信じるようにいたるまで#1

栄養学、トレーニング理論には様々な考え方があります。 それぞれの考え方には類似している面も全く異なる面もあります。 (例えば筋トレはした方が良いのか悪いのか。糖質は食べた方が良いのか悪いのかなど。もち ...

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Oさんからもらったサプリを飲んで1週間ほどが経ち、私が感じていた変化は

  • 朝の目覚めがスッキリしていて、起床後すぐに動ける気分になったこと
  • 1日を振り返ると「活動的で充実していた」と評価できる日の数が増えていたこと

でした。

ただ、当時の私はまだこの成分(通常必要とされているよりも多くの栄養を摂取すること)がなぜ良いのかということを理解できていませんでした。

むしろそれまで自分が勉強していた従来の栄養学に反することだったので素直に受け入れることができず

「効果を感じたのは気のせいだったかもしれない」

「偶然調子が良い日が続いただけで、まだ検証としては不十分だ」

という方向で考えていました。

ただ、頭の片隅では「あのサプリ良かったかもしれない」という思いもあり、「もし効果が実際にあったとしたら、それはなぜだろう?」と疑問として残っていたのでした。

時間が経ち、栄養関係の書籍を読み漁っていたころ、私は偶然ある1冊の本と出合いました。
(きっかけはAmazonのレコメンドだったような)

『アスリートのための分子栄養学』(星真理 著)という本です。

分子栄養学というなんだか専門的そうでかっこいい響きに魅力を感じて即購入しました。

届いた本をさっそく読み始める私。

この分子栄養学という分野はライナス・ポーリングという2度のノーベル賞(化学賞、平和賞)に輝いた人物が築いたものらしい。

ノーベル賞をとった人が必ずしも正しいわけではないけど、科学的に考える人がそれなりの根拠をもって築いてきた理論なのだと信頼感が高まります。

(ちなみに国内では三石巌さんという東大理学部物理学科の人も分子栄養学を初期に提唱していました。
分子栄養学の詳細を学んでいくと分子運動と確率の話とか、理論系の人が好みそうな考え方であることがわかります。
そして、それは私にとっても馴染みのある考え方だったのですんなり受け入れられたのだと思います。)

本を読み進めると、次の箇所に目が釘付けになりました。

従来の栄養学は「欠乏の栄養学」と言われています。
日本の栄養所要量はビタミン欠乏症にならない程度の量を指導しています。

例えばビタミンCは壊血病にならない程度の100mgを所要量と言い、ビタミンB1は脚気にならない程度に米ぬかを食べましょう、的な話です。

しかし、実際には体格、性別、年齢、吸収力、病気、ストレス、生活環境など様々な条件で、人の必要栄養量はそれぞれ大きく違うはずです。
分子栄養学ではこれを個体差といい、ポーリングは「個体差は20:1だ」と言いました。

つまり、1日100mgのビタミンCで足りる人もいれば、2000mg摂らなければ足りないという人も存在するということです。

ポーリングが提唱したサプリメントの栄養量は、従来の栄養学では考えられないような大量であったために、危険だとまで言う人がいました。

しかし、ポーリングは「実際にその量を摂取すると薬理効果といわれる効果を発揮する。それにはその量の摂取が必要。」と言いました(下記グラフ参照)。

(中略)

多くのトップアスリートの皆さんなら、少なめに摂取してもサプリメントは効果を発揮しない事を、ご自身の体で体験されている事でしょう。

至適量(個人差あり)を超えると栄養は効果を感じやすくなる(ポーリングのいう薬理効果)

小谷より注釈

実際に著者の星さんもパワーリフティングの有名選手であり、トレーニング中にできる顔や首のアザ(皮膚科では競技をやめないと治らないと言われた)を大量のビタミンC、および適正なタンパク質と鉄の摂取で解決したのでした。

この著者の方の個人的エピソードがあったのも私にとって分子栄養学の信頼性を高める要因の1つでした。

ビタミンCと傷の修復に関してはこちらの記事でまとめています。

手のすりむき傷が早く治ったのはなぜ? コラーゲンとビタミンC

今日は傷の修復と栄養素についてご紹介します。 この記事を書こうと思ったきっかけは、ある興味深い商品レビューが書かれていたからです。 仕事の疲れがあったので購入してみました。 飲み始めて約1週間経ち、仕 ...

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さて、話を整理すると

Oさんからもらった大量含有のサプリに良い体感を持ちつつも頭が納得できなかった私。

偶然、星さんの分子栄養学の本を読んで

「あのときのサプリが効いたのって、これが理由だったのかも!」

と体験と理論が結びついたのでした。

そして、もしそうだったとしたら、ランナーのお客様にこの経験をお伝えすることで

  • より良いトレーニングの継続
  • ランニングに限らず、仕事や家庭、他の趣味などの生活全体の向上

が提供できるではないか、と考えました。

 

私は1日を終えて眠りにつくとき

「今日はいろいろできて充実した1日だった!」
「今日は1日頑張れたなぁ」

と思える日が好きで、そういう日が続くと幸せです。

そして、そうなる確率を高めるようなサプリがあったら個人的にも欲しいと思いました。

 

このように「個人的な体験」と「確かそうな理論」が結びつき、私は分子栄養学を信じていくようになりました。
(その後も関連書籍や体験談を集めることで100%ではないけどまぁまぁ正しいと確信を強めていきました)

そして今では分子栄養学の理論に基づいてセミナーやパーソナル栄養指導をしたり、サプリメントの開発をしたりするようになったのでした。

最初は「騙された!」と思ったOさんとの出会いがきっかけでこんなことが起きるなんて人生は面白いですね。

この出来事以降は「従来の自分の考えでは納得できないこと」でもまっさらな気持ちで事実を観察することを意識するようになりました。

おわり。

ps
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疲労回復の全体的な理論についてはこちらの記事にまとめました。

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