昨日はヤビツ峠で峠走をしてきました。
ヤビツ峠は神奈川県秦野市にあります。
コース最寄りの秦野駅は新宿から小田急線で70分と神奈川・東京エリアに住んでいる人からしたら比較的アクセスが良いと思います。
秦野駅を使う場合は駅のコインロッカーに荷物を預けることができます。
ゴール後のお風呂は万葉の湯が秦野駅から1kmくらいです。
今回は秦野駅の隣の東海大学前駅を使いました。
こちらは駅の近くにランニングステーションとして使える銭湯「さざんか」があります。
ロッカー代が不要になるので秦野駅と比べて割安ですし、ロッカーが満杯で使えないというリスクもありません。
ただ、峠走のスタート地点まで片道5.5kmほど走ることになるのである程度体力が必要です。
峠走のコースはこんな感じです。
片道11.7km、高低差680mとかなりきついです。
名古木(ながぬき)という交差点からヤビツ峠まで信号は1か所のみ。
わかりやすいコースなので道に迷うこともありません。
名古木交差点にコンビニ、4.4km地点にトイレ&自販機、ゴール地点(*)にトイレ&自販機があります。
*ゴールの売店(自販機)は平日は空いていないのでご注意を
昨日の練習は10時前に銭湯をスタート。
峠走コースに向かうまでにどんどん気温が上がってきてアップの段階で思った以上に汗をかきました。
名古木の交差点についたら軽く動的ストレッチなどをしてスタート。
私はこのコースは一番速かったころは上りを51:30くらいで走っていました。
今の実力とこの日のコンディションを考えると57分くらいかなと考えていました。
が、実際はそんなに甘くありませんでした。
最初は途中の給水はとらずに一気に頂上まで上る予定だったのですが、3kmくらいから汗の量が多くて4.4km地点で給水をとることに。
発汗&基礎体力不足から4.4km地点で心拍数が188bpmまで上昇。
「これでは絶対に最後までもたない!」
せっかく時間もお金もかけてヤビツ峠まで来たのだから潰れて終わりにはしたくない。
「昔の感覚は捨てて今の実力に相応の良い練習にしなければ」と冷静になります。
- ペースは気にせず主観的にちょうど良い負荷になるように
- 心拍数はラスト2kmまでは180bpmにはおさまるように
を意識しました。
*基本的に主観と心拍数が大きく乖離することはありませんでしたが、急斜面のところは心拍数が自分が感じている以上に高くなる傾向にありました
きつめの上りで心拍数があがり、ちょっとゆるやかな上りで少し回復してという繰り返しで地道に頂上を目指します。
走りながら「なんとかストップせずに走り続けられるちょうど良い強度」が読めるようになってきました。
この感覚がつかめればゴールまでいけるぞという安心感も芽生えて楽になってきます。
途中ヘビがいて心拍数が一瞬で5くらい上がるトラブルがありましたが、最後まで耐えきって上りをゴール。
タイムは1:01と当初の想定よりかなりかかってしまいましたが、「きちんと今日のやるべきことをやったぞ」という充実した気分でした。
頂上で給水して呼吸も整ったら下りへ。
峠走の面白いところは仮に上りで全力を出し尽くしても、ちょっと頂上で休めば意外と下りも走り切れるというところです。
「上りのときは頂上をゴールと思って全力を出し切ること。(下りのことは考えない)」
を私は心掛けています(それが一番練習効果が高い気がします)。
下りは160bpmくらいの心拍数でリラックスして走りました。
(基礎体力がもっとあるときはもう少し飛ばして走りますが)
半分くらい下ったところで脚の重さを感じましたが、そういうときは
- 重力に頼って楽に移動しよう
- 上半身はリラックスした綺麗な姿勢に
- 足の裏の重心移動がスムーズにいく(かかと外側から人差し指に抜けていく)ように
と頭で唱えます。
するとまた気持ちの充実した「練習モード」に心が戻っていきます。
残り2kmくらいは平地が増えて気温も上がりまた「我慢の時間」という感覚になりました。
しかし、友人と一緒だったので最後までしっかりほど良いキツさの練習をやりきることができました。
一人だったら途中で妥協していたかもしれませんので、やはり人の存在は大きいですね。
これからも友人を積極的に練習に誘っていきたいと思いました。
ゴール後はコンビニで漬物。
至福の瞬間!
が、この後にトラブル発生。
実はこの日は電解質補給のサプリをもっていき忘れていたので完璧に塩分が不足していました。
漬物を食べたのですが時すでに遅しでコンビニ休憩を終えると気分が少しずつ悪くなっていきました。
銭湯までの5.5kmのジョギングが厳しいと思って秦野駅まで歩いて電車を使って戻ることに。
銭湯に戻ったときは低ナトリウム血症・脱水の症状がでていてお風呂を楽しむことができませんでした。
休憩スペースで結構長いこと横になってようやく食事ができるように回復。
次回は荷物の準備は当日朝でなく、前日から余裕をもっておこなおうと反省しました。
峠走の翌日の今日はほどよい疲労感と充実感、友人と話した楽しい気分で晴れ晴れしています。
良い休日を過ごせたので今週も頑張っていこうと気力たっぷりな月曜日の午前でした。
最近の投稿
-
大会スタート前にあえて糖質を摂らない理由
こんにちは。 ランニングショップHolosの小谷です。 マラソンシーズン真っ最中ですが、皆さんは大会の出場予定はありますか? 私は11/30~12/1にかけて台湾で開催される『東呉国際ウルトラマラソン ...
-
【4週間集中プロジェクト】疲労を予防して走り続ける補給を学ぶ|フルマラソン補給セミナー
フルマラソンの補給に関する集中講義(4週間連続のオンラインセミナー)を開催します。 (セミナーは録画データでの受講も可能です) プロジェクトの概要 今回のプロジェクトの目標は「疲労を抑えて長い距離を走 ...
-
練習時間を生み出すゴール設定の方法
今日は「練習時間をどのように生み出すか」について考えてみたいと思います。 今週、『VO2max向上プロジェクト』という9月上旬から開始した6週間に渡るプロジェクトが終了しました。 このプロジェクトでは ...
-
1回だけでも効果大 フルマラソンの実戦的な距離走
今日はフルマラソン対策としての距離走の意義と効果的なやり方について考えたいと思います。 10月に入りフルマラソンが近づいてきたという方の中には「そろそろ30km走とかしないといけないかな」とプレッシャ ...
-
成長の頭打ちとマンネリを防ぐ練習のバリエーション
今日は「記録の頭打ち」や「練習にマンネリ化を感じている」という方向けに、練習のバリエーションを増やす方法についてシェアしたいと思います。 先日、『VO2max向上のためのトレーニングセミナー』を開催し ...