「糖質制限は継続が困難だから自分には無理」と思っている方へ

「糖質制限は継続が困難だから自分には無理」と思っている方へ

6/2は鹿児島でセミナーをしてきました。
10時から18時半まで練習メニューの作り方、レースマネジメント、日常的な食事、体のバランス調整法と幅広く取り上げました。

今日はその中で話したことを少し紹介します。
糖質制限について。

まず私の糖質制限に関するスタンスをお話しします。

私は「糖質制限はメリットばかりで素晴らしい。みんなやるべきだ。」というような糖質制限信者(?)ではありません。
1つの手段が絶対的に良いor悪いと妄信的になってしまうと、新しい情報に接しても自分に都合よく解釈しやすくなります。
すると判断の精度が下がってしまうので中立性を保てるようにしたいと思っています。

糖質制限はある条件ではとても有効な手段だと私は考えています。
それは24時間走のような長時間スポーツでのパフォーマンスアップを目的としたときです。

私の個人的な経験(2018年神宮24時間走で255kmを快走)からもそう思いますし、24時間走の世界選手権男子優勝選手に糖質制限をしている人が多いことからも確信度の高い仮説です(詳細はこちら)。

トライアスロンのアイアンマントップ選手でも成果が出ているようですから8時間くらいの競技時間でも効果がありそうです。
一方で6日間走のように長いと、糖質制限のメリットである脂肪活用能力よりも筋骨格系にストレスを与えない走り方が重要になると思いますので、糖質制限の恩恵は小さくなるでしょう。

以上から察するに8~36時間くらいの競技時間の持久系スポーツでは糖質制限は有利に働くのではないかと思います。

こう書くとウルトラマラソンをやってる人は「糖質制限しないとダメ?」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
ご飯をしっかり食べて成果を出しているランナーも大勢いますから安心してください
(ただ、私自身は継続していることからもわかるように、個人的には糖質制限をした方が強いと思っています)

さて、セミナーでこのように「糖質制限は強くなる可能性がありますよ」とお話しすると、必ずこういうコメントをされるお客様がいます。

「ウルトラマラソンで強くなりたいです。
でも、それを一生続けるのはとても考えられません。
糖質制限を辞めたら効果がなくなってもとに戻ってしまうんですよね?
そうなると私には厳しいです。。。」

これはもっともな意見です。
糖質制限を辞めたら次第に元の体質に戻って努力した効果はなくなってしまいます
糖質制限の体に適応するまでは苦痛をともない意志の力が必要です。
適応したら苦痛はかなり軽減されますが、それでもたまに誘惑に勝たないといけません。

私はこのご意見をもらうと2つの思い(メッセージ)が頭に浮かびます。

メッセージ1つめ。
「糖質制限に挑戦するからといって、一生続ける必要はないです。」

これは例えばランナーがランニングを一生続ける必要はない(いつでも辞めて良い)というのと同じです。
走ることで得られる健康的で強い肉体は走るのを辞めればいずれなくなってしまいます。
走らないと簡単に体力がなくなるのはランナーの方ならわかりますよね?

ではランナーだった人がランニングを辞めてしまったら、それは無意味だったと言えるのでしょうか?
きっとそうではありませんよね?
一生のうちどこかでランニングに没頭して打ち込むことは人生の財産になると私は思います。

「糖質制限は一生は続けられないからチャレンジするのはやめておこう」
というのはこれからランニングを始めようという人が
「ランニングを一生続けるのは難しいかもしれないから辞めておこう」
というのと同じです。

「続けないと費やした努力が無意味になってしまう」と自分を縛ってチャレンジするチャンスを失ってしまうのはもったいないことだと思います。
人生は一度きりですし、そのどこかで「自分を変えてみよう」と本気でやってみても良いのではないかなと思います。

少なくとも私は一生続けるつもりで糖質制限を始めたわけではありませんし。
それでも今は糖質制限の方が調子が良いので好きで継続しています。
そして、もし価値観が変わることがあったら明日からでも糖質制限を辞めて良いと思っています。
私たちは過去に縛られずに自由に選択する力をもっているからです。

メッセージ2つめ。
「困難なことだからこそ大きく成長する可能性があるし、他者との違いを生むと思います。」

これは糖質制限に限らない話ですが、成長や成功には「痛み」がつきものではないでしょうか。
全てがそうとは言いませんが、やはり「より良い自分になる」ためには努力がいります。

みなさんも「成長した。成功につながった。」と感じた経験を思い出すと、そこには努力がありませんでしたか?

例えば私がよく人に「すごいね」と言われることに
「東大に入った」
「24時間走の日本代表になった」
「起業した」
がありますが、そこに至る過程には困難に耐えるという経験が必ずありました。

高校時代はテスト期間とかは関係なく毎日帰ってからその日の授業の復習をして、その日に学んだことを定着させるよう努力しました。

大学時代は夏休みを使って月間1000km超走り込むこともありました。
友達をつれて4日間で400km移動する(RUN300、自転車100kmくらい)練習をしたこともあります。
必ずしも効率的な練習だったとは言えませんが、この経験は確実にプラスとなって今の自分を作っています。

社会人1,2年目の頃はトレーニングをしつつも「空いた時間は知識に投資する」と考えて月15冊くらい本を読んでいました。
知識にお金を使ったり資本金をためるために娯楽にお金を使いませんでした。

他の人が「自分には無理」と思いそうなことを乗り越えてこそ、違いが生まれますし自信も大きくなっていきます
(これが「他者に優越したい」という気持ちだけになってしまうと不幸の始まりだと思うので注意が必要ですが)

私は個人的には「自分が価値があると思った困難を乗り越えて、より良い自分になっている」と想像すると心がときめきます。
なので、そういう生き方を目指して自分のペースでやっています。
もしあなたも同じタイプなら糖質制限に限らず他の人が「無理かも」と口にするようなことにチャレンジしても良いかもしれませんよ。
きっと私たちのような性格の人は困難を避ける口実を見つけるほど理想の自分からは遠のいてしまいます。

困難に心がときめかない場合はもちろん無理にやる必要はありません。
自分の心に正直に自分らしくあってほしいと思います。

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. By 前嶋真一

    困難なことだからこそ大きく成長する可能性があるし、他者との違いを生むと思います。
     メッセージ2つ目、なるほどと思います。私も毎日20キロ弱走ってまして、外から見るとこれに意味はありません。だが4年ほど続けてまして気が付くと走らない方が気持ち悪くなってます。これだけ月600キロ走って壊れない体が信じられないです。食事もほぼヴェジタリアンで酒も飲みません。
     最近食事は真似する人も出てきましたが、毎日走る人(馬鹿??)は出ません。他人にはやってみなければまづわからないし、言っても理解はできないでしょう。ただ昔の人(明治以前)は私のような怪我しない体が当たり前だったと思ってます。スコットジュレクなどに大きく影響されたとはいえウルトラ始めてよかったです。スパルタ出れるなんて思いませんでしたし。

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