こちらの記事ではCatalyst Zone(CZ)の効果を最大限に発揮するための使い方をご紹介します。
Catalyst Zoneを使用するシーン
- 大会で今の自分に出せる最高の力を発揮したい(トラック競技からウルトラマラソンまで幅広く対応)
- ポイント練習をしっかり走り、自信をつけたい
- 頑張り時なのに気分が落ち込んでしまっているのを何とかしたい
- ウルトラマラソンやトレイルランでの眠気対策をしたい
- トライアスロン、自転車競技のようなランニング以外の持久系スポーツでもおすすめです
大会での飲み方(種目別のおすすめ)
時間経過による体感変化のイメージ
Catalyst Zoneの主要成分はカフェイン、マンゴー葉エキス、水素、カプサイシンです。
それぞれ、下記のように体内での濃度が変化すると考えられています。
- カフェイン:飲んで15~20分程度で血中濃度が上がり効果が現れ始める。約4時間で体内の濃度が半分になり体感的にも弱くなる。
- マンゴー葉エキス:飲んで30分で効果があり、それが5時間持続したというデータがあります。
- 水素:飲んで20分以内にカプセルが溶け、水分と反応して水素が発生します。6時間程度持続して発生しますが、最初の3時間が特に多いです。
- カプサイシン:飲んで45分後くらいに血中濃度がピークになり、その1時間後くらいで血中から無くなるようです。
試作品テストでのお客様の声を平均すると「4時間経過したころに効果が薄れてきたように感じる」とのことでした。
これは上記の成分の特徴からも合致します。
よって、競技時間が3時間以下くらいであればスタートの30分前に飲めばゴールまで追加で飲む必要はないと思います。
競技時間がもっと長い場合は4時間ごとを目安に摂取すると良いでしょう。
トラック競技~ハーフマラソン
スタートの30分前に1袋(4粒)を摂取してください。
フルマラソン
スタートの30分前に1袋(4粒)を摂取してください。
ゴールタイムが3時間半以上の方は30km地点くらいでもう1袋を追加で飲むのも良いでしょう。
ウルトラマラソン
スタートの30分前に1袋(4粒)を摂取してください。
以降は4時間ごとを目安に1袋を追加で飲んでください。
100kmの例
スタート前、35km、70km 合計3袋
スタート前、30km、60km、80km 合計4袋
24時間程度でゴールする場合の例
スタート前、4,8,12,16,20時間経過時点 合計6袋
上記に追加で特にキツい場面や眠気の強い場面で+2袋 合計8袋
スタート前、4,7,10,13,16,19,22時間経過時点 合計8袋
(24時間で8袋を超えるとカフェインが多いと感じる人もいるかもしれませんので、ご自身の体調を確認しながらご使用ください)
レース中の眠気対策として使用する場合
上記の通り4時間ほどカフェイン・マンゴー葉エキスは覚醒作用が持続すると考えられていますので、上記ウルトラマラソンの場合の飲み方(4時間ごとに1袋)を参考にスタートからゴールまで飲んでいただくのが一番かと思います。
眠気が特に強い時間帯があれば間隔を一時的に短く(2時間程度で1袋追加)しても良いと思いますが、カフェインの過剰摂取のリスクもありますので、その後は4時間毎に1袋のペースに戻してください。
この場合でも眠気がある場合は他の原因の眠気への対策をあわせてとることが大切だと考えます。
(低血糖、低ナトリウム血症は眠気につながるので補給をきちんとすることなど)
よくある質問
カフェインの過剰摂取のリスクはありますか?
カフェインへの反応は個人差があるため、何mgとったら過剰摂取と明確な線を引くことはできません。
私が目安としているのは
- 競技時間が4時間半以内の場合 → スタート前とレース中あわせて330mgまで
- ウルトラマラソンなどさらに長い場合 → 「1時間あたり100mgまで」かつ「レースの1日全体で500~600mgまで(24時間走のように日をまたぐ場合は2日とカウント)」
です(カフェインの過剰摂取に関する詳細はこちら)。
Catalyst Zoneは1袋のカフェイン量が100mgです。
よって、フルマラソンまでの距離で1~2袋使用する程度なら大きな問題にはならないかと推測します。
200km超級ウルトラの場合、Catalyst Zone単体での使用なら基本的に大丈夫な範囲ですが、他のカフェイン入りサプリやドリンクとの組み合わせによっては摂取量が多くなるリスクはございます。
(カフェイン入りのジェル、コーラ、エナジードリンクなど)
そのため、本サプリ以外の他の補給ともあわせて総合的に考えていただく必要があります。
事前に練習で「自分がどれくらいのカフェイン量なら問題がなさそうなのか」を確認されることをおすすめいたします。
また、運動中にすきっ腹でカフェインを摂取すると胃痛を起こす人もいます。
補給で何かを食べた後のタイミングに本サプリを摂取するようにすれば、そのリスクを軽減することができます。
カフェインの利尿作用でトイレに行きたくならないか不安です
Catalyst Zoneはカプセル剤のため、コーヒーなどの飲料でカフェインを摂取する場合と違い、水分が大量に入らないため利尿作用はそこまで大きくないと考えています。
これは、以前発売していたCNCというカプセル剤のカフェインサプリでも「コーヒーと違ってトイレに行きたくならない」という声が多かったことからも確認できています。
私もスタート直後からトイレに行きたくなることで悩んでいた時期がありましたが、これは「スタート前の水分補給の量を見直す」ことで解消しました。
*スタート前の緊張による口のかわきをのどの渇きと勘違いして水分過多な状態になっていた。詳しくはこちらの記事でもご紹介しました。
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飲みすぎると慣れて効果が低下することはありませんか?
成分中のカフェイン、カプサイシンは継続的に使用することで体が適応することが知られています。
そのため、Catalyst Zoneを毎日のように使うと一部の成分に慣れて効果の実感度が少し下がる可能性は否定できません。
よって、Catalyst Zoneは日常的に使用するのではなく大会やポイント練習のように「ここぞ!」という場面で使用していただくことをおすすめします。
(週に2~3回、大会やポイント練習に絞って使うのであれば、慣れに気にする必要はないと思います)
カフェイン断ちをした方が効果が上がりますか?
カフェイン断ちは専門家でも意見がわかれており、カフェイン断ちをすることでどれくらい日常に支障が出るのかも個人差があります。
私の個人的な考えはこちらの記事にまとめましたのでご参考にしてください。
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カフェイン断ちは無理にしなくても良い
あるお客様からカフェイン断ちに関する質問をいただきました。 質問の要点としては 「レース当日のカフェインの効果を高めるためにカフェイン断ちをはじめた。 しかし、普段からカフェインをよく摂取していること ...
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摂取量を増やしたら効果は増しますか?
1回のみの使用の場合(フルマラソンのスタート前だけに飲むなど)なら、1袋を2袋にするくらいなら問題はないかもしれません。
ただし、それで効果が倍になるわけではありませんので、ご自身で体の声を聞いて判断していただく必要があります。
一般的に摂取量を著しく増やすことはおすすめいたしません。
成分中のカフェインは量が多ければ多いほど効くということはなく(あるところで頭打ち、多すぎて効果が減ったエビデンスも)、過剰摂取のリスクも高まってしまいます(特にウルトラのような複数回使用する場合)。
カプサイシンに関しては多すぎると脂質代謝より糖質代謝の方が活発になってしまうという可能性があります。
トラック競技のような糖質代謝でスピードを出したいケースならそれで問題ないかもしれませんが、フルマラソンのような持久力が求められる場合はカプサイシンは適量が良いでしょう(スタート前に2袋までなら大丈夫と思います)。
まとめると
1回のみ飲む場合:1袋を2袋にしても良いが、自分の体の声を聞いて判断
2回以上飲む場合:基本的に先述のおすすめの飲み方に従って飲む
となります。
大会のとき、Catalyst Recoveryと併用する場合は?
Catalyst ZoneとCatalyst Recoveryは「水素」が成分として重複していますが、大会で使用する場合はどちらの商品もそれぞれについておすすめの粒数を摂取していただいて構いません。
(粒数を減らしたり、タイミングを変える必要はありません)
水素は体に長時間とどめておくことができず、逆に言うと過剰摂取のリスクがないためです。
Catalyst Recoveryの大会での飲み方はこちらに記載しています。
例えばフルマラソンでいえば
当日の朝食後 CR2粒
スタート前 CR4粒 CZ1袋
(25~30km CR3粒 CZ1袋)
となります。
ただし、フルマラソンのペースではそれだけ飲むのが大変という人もいると思います。
レース中に飲むストレスを減らすのであれば
当日の朝食後 CR4粒
スタート前 CZ1袋
(25~30km CZ1袋)
レース後 CR4粒(回復のため)
というくらいがおすすめです。
比較的飲む時間にゆとりのあるウルトラマラソンであれば、粒数は減らさずに各商品のおすすめの粒数を飲むことがおすすめです。