食事・サプリ・栄養学 ノウハウ

年齢に負けずに記録を更新するためには

今日もHolos目安箱へお寄せいただいた質問について一緒に考えていきましょう。

質問
加齢によってトレーニングの質も量も落ちてしまいます。
気持ちの問題なのか、体力の問題なのか?(両方?)

年齢に負けずに自己ベストを更新できる人と出来ない人の違いを教えてください。
出来ない人は何を改善したら良いのでしょうか?

読者の皆様の中には、同じように
「自己ベストを目指しているけど、なかなか達成できない」
「年を重ねてもまだまだ自分の可能性を諦めたくない」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

安心してください。

Holosのお客様には40代、50代、60代と年齢に負けずに記録を向上したり、過去最長距離のレースを完走できたという方が大勢います。

人間の細胞が老化していくことは避けることができません。

しかし

  • 心を鍛えること
  • トレーニング効果を得ること
  • 体をメンテナンスして老化の影響を小さくすること
  • 専門的なスキル(補給の仕方や走り方)を磨いてより上手に走ること

は可能です。

これらのプラス効果が老化のマイナス効果を上回るように頑張っていけば良いのです。

イメージにするとこんな感じです。

この天秤を成長の方に傾けるために今日は2つのことをお伝えしたいと思います。

1つめはマインド的なこと、2つめはスポーツ科学的なアドバイスです。

  1. 最小努力の最大効率ではなく、最大努力の最大効果を目指す。
  2. 細胞の分子レベルの知見を活かし、体の成長スイッチを効果的に押す。

最小努力の最大効率ではなく、最大努力の最大効果を目指す

私は大学生のとき、教養科目として身体運動の講義を受けていました。
そのときの先生の言葉でとても印象に残っていることがあります。

「2倍練習して、コンマ1秒でも先にゴールしたら、その人の勝ち。
それがスポーツの世界。」

私は大学生のとき「練習量のわりには大した記録が出せていない自分」に悩んでいました。

月間1200kmと友人の2倍以上も走り込んだにも関わらず、ライバルの友人に100kmでわずか1分の僅差で何とか先にゴールしたというような経験もあります。

懸命に努力してそれなりの結果を出せても「努力に見合った効率のリターンが得られない」と思ってしまうと悔しさや迷いが生じることもありました。

そんな心境のときに「非効率だろうと勝ちは勝ち。勝ちたければ、惜しみなく努力を注ぎ込みなさい。」と激励してくれた先生の言葉は私の胸に刺さり、最終的に24時間走の日本代表選手になるという夢をかなえるまでの原動力になっていました。

 

さて、今の社会の潮流的には、どちらかというと泥臭い精神論より「効率重視」のメッセージを目にすることの方が多いように感じます。

「最小努力の最大効率」という言葉はその最たるものでしょう。

たしかに無計画で非効率にやるよりは効率的な方が良いでしょう。

しかし、効率を重視するあまりに
「効果はそこまで大きくなくて、一見面倒くさくて気が進まないこと」
に努力して取り組む習慣が無くなってしまうことは問題です。

そして、この必ずしも効率的でないことに自制心をもって取り組めるか否かは、卓越した結果を出せるかどうかを分かつポイントでもあると思うのです。

つまり

無計画で非効率な世界<<効率を重視した世界<<最大努力の最大効果の世界

だと思うのです。

今から確かめる術はありませんが、もし大学時代の私があの先生の言葉と出会うことなく、代わりに『最小努力・最大効率の法則~誰でも簡単に楽して成功できる秘密のルール~(適当出版)』なんて本に手を出していたら、日本代表選手になるという夢を叶えることは出来なかったのではないかと思うのです。

冒頭の「年齢に負けずに自己ベストを更新できる人と出来ない人の違いを教えてください」への1つの仮説が

努力を尊び、普通の人ならやらないような小さなこと・面倒なことでも、プラスになりそうなことは実行するという習慣を持つこと

ではないでしょうか。

細胞の分子レベルの知見を活かし、体の成長スイッチを効果的に押す

次はサプリ開発者として、スポーツ栄養の観点からの考えです。

スポーツ科学の古くからの研究の多くは「こういうトレーニングをしたら、こういう効果があった」というようなものでした。

それが近年では生化学・分子生物学的な方法も取り入れられるようになり

「こういうトレーニングをしたら、細胞内でこういう変化が生じた。
そして、恐らくその結果として、こういうトレーニング効果が生じていると思われる」

というような研究に変わってきました。

例えば「Xという細胞内の分子がトレーニング効果を生み出すのに重要な働きをしている」というようなことまで最近はわかるようになってきたのです。

すると「では、このXという分子を効果的に活性化するトレーニングや栄養摂取の方法はないか?」と考えることで、より効率的・効果的なアプローチが発見できるわけです。

そして、マラソンのような持久系トレーニングの効果を生み出すのに重要な役割を担っていることが明らかになった分子がAMPKと呼ばれる酵素です。

AMPKという酵素の活性が高まると(スイッチがオンになるというイメージです)、ミトコンドリアの数が増えたり、筋グリコーゲン貯蔵量が増えたりとランナーのパフォーマンスアップにつながる適応が生じることがわかっています。

AMPKは運動すると活性が高まるのですが、ただ運動するよりも筋グリコーゲンの濃度が低い状態で運動した方が活性化しやすいと研究で明らかになってきました。
私が空腹状態でのランニングをおすすめしている根拠はここにあります(ただし、ペースが速すぎると筋分解の恐れがあるので、あくまでゆっくりなジョギングとして空腹ランニングをすること)。

また、AMPKを活性化する栄養素もあり、それらを摂取すると栄養摂取しただけで(部分的ではありますが)トレーニングをしたのと同様の変化が体に生じることになります。

例えば冬虫夏草(中国の長距離選手がオリンピックで好記録を出したときに摂取していたことで有名に)はAMPKを活性化すると考えられており、マラソンの記録向上に一定の効果があるのではないかと言われています。

(ちなみに、冬虫夏草はブームによって原料価格が高騰したため、有効成分がほとんど入っていない質の悪い原料も広まってしまったという業界の裏話があります。
現在販売されている冬虫夏草サプリも質に差があるようなので、買うのが難しい商品の1つであるとのことです。
某サプリメーカー役員談)

原料選びに難しさはありますが、私も冬虫夏草の可能性は感じていて、今開発中の新商品『スポーツ・アダプトゲン』にも配合しています。

2つめのメッセージをまとめると

多くの方が栄養に関して持っている認識は「不足する栄養素がないようにバランスよく食べる」ということだと思います。
それは正しいことだと思いますが、できれば更にもう一歩進んで

生化学・分子生物学的な手法から得られつつある新しい知見を活かして、トレーニング効果を高めるような練習と栄養の組み合わせを試してみる

ということができると尚良いのではないでしょうか。

まとめ

  • 自分の可能性を信じて、年齢を気にせずに記録を目指しましょう
  • 非効率よりは効率的な方が良いので、引き続きトレーニング理論、栄養理論と学んでいきましょう
  • 最小努力の誘惑に負けず、最大努力の最大効果のマインドでいきましょう
  • AMPKは持久力のトレーニング効果を出すスイッチ。
    筋グリコーゲンが低い状態のトレーニングでより活性化しやすくなる
  • 冬虫夏草はAMPKを活性化するエルゴジェニックエイドの1つとされている

是非このブログを読み終えたら、些細なことで良いので「ちょっと面倒だけど良いこと」を1つ、さっそく行動に移してみてはいかがでしょうか?

やり終えたらきっと清々しい気持ちになれると思いますよ♪

ps

Catalyst Cardio Performance(CCP)にもAMPKを活性化すると考えられている成分を入れています。

『Black ginger extract increases physical fitness performance and muscular endurance by improving inflammation and energy metabolism』によるとブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンがAMPKを活性化する有効成分ではないかと考えられています。

トレーニングを頑張りつつ、さらに栄養を使ってAMPKスイッチを強く押すというイメージでCCPをご活用ください。

~マラソン特化のエルゴジェニックエイド~
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フルマラソン・ウルトラマラソンの記録向上に特化したサプリです。①脂肪燃焼向上による持久力アップ②心肺機能の向上③抗酸化で疲れに強く④無駄な脂肪のない絞られた体作りという4つの働きを狙って開発しました。

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