食事・サプリ・栄養学

筋疲労と乳酸を抑えた水素|スポーツ栄養学のエビデンス紹介

2023年8月3日

今回は運動前の水素摂取が筋疲労と乳酸にどのような影響を与えるのかを実験したエビデンスを1つご紹介します。

エビデンスが示すように、水素を活用することで

  • 大会などタイムを狙う場面でのパフォーマンスアップ
  • 練習や大会のダメージを軽減する
  • 良い練習を継続して実力をつける

ということが可能かもしれません。

研究の概要

*分かりやすくするために小谷が適宜編集しています。原文を読みたい方は表題を検索してください。

【表題】
水素水がアスリートの筋疲労に与える影響に関する試験的研究
(Pilot study: Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water on Muscle Fatigue Caused by Acute Exercise in Elite Athletes )

【著者】
K. Aoki, T. Adachi1, Y.Matsui, Hiroshi Kondo, A. Nakao & S. Miyagawa(筑波大学大学院 兵庫医大)

【研究の背景】
激しい運動をすると酸化ストレス(活性酸素)が発生し、これによって筋疲労や筋肉の損傷、炎症などをひきおこすことがある。

水素水は酸化ストレスを軽減することが報告されており、本試験においてはトップアスリートのハードな運動に対する水素水の効果について検討した。

【実験の方法】
筑波大学体育会蹴球部に属する10人の男性運動選手(平均年齢20.9才)を対象に1週間水素水を飲んでからの運動負荷テストと血液検査を行った。

試験では

  • 水素を豊富に含む水素水(HW)
  • プラセボの水(PW)
    *水素水と見分けのつかないただの水

を用いた。

1週間のwash out(洗浄)期間をおいてクロスオーバー方式で二重盲検試験にて実施。

被験者は自転車エルゴメータを使用し75%最大酸素摂取量(「ややキツイ」と「キツイ」の間くらいの強度)にて30分の運動をする。

その直後に最大等速性膝伸展運動(速度一定の条件で膝を全力で伸ばす運動)を100回繰り返す。

運動時のピークトルク(膝伸展の筋力)や筋電図の周波数解析を行った。
酸化ストレスの指標は血液を経時的に採取して評価した。

つまり

  1. 運動前に水素水かプラセボ水を飲む
  2. 30分自転車をこいでから100回の全力膝伸ばし運動をする
  3. 運動中の血液や筋力のデータに違いが出るか分析した

ということです。

【結果】

  • 水素水を飲むことで乳酸濃度の上昇が有意に減少した
  • 膝伸ばし運動で発揮された筋力は回数が増すごとに筋疲労で減少するが、水素水を飲んだグループはその減少幅が小さかった(つまり、筋肉が疲労しにくかった)
  • 血液中の酸化ストレスの指標は水素水でもプラセボでも差はなかった

【結び】
ハードな運動前の水素水は筋疲労を改善する効果があることが示唆された。
(ただし、その機序はいまだ明らかではなく、さらなる追試験が必要と考えている)


こちらの研究の結果が正しいとするとランナー的には

  • 乳酸が溜まりにくいので、より速いペースでのランニングが可能に。あるいは同じペースで走ったときの余裕度が増す
  • 長時間ランニング時の筋力の低下を抑えることができ、失速の予防につながる。

といえると思います。

また、結果の3つめに「酸化ストレスはプラセボと違いがなかった」とありますが、これは「水素が酸化ストレス軽減の役に立たない」ということではないと思います。

その理由は今回の実験で行ったのが全力運動だったからだと思います。
全力運動なら、水素でパフォーマンスが上がった分、更に高い負荷を筋肉にかけることになるので酸化ストレスも大きくなるからです。

(実際に水素水のグループは筋トレ時により高いパフォーマンスを発揮している)

ビタミンEは水素と同様に抗酸化作用を持つ物質ですが、運動前からビタミンEを飲むことで筋肉の損傷が抑えられたというデータがあります。

とすると、同様に抗酸化作用のある水素も筋損傷の予防に効果的であると考える方が妥当ではないでしょうか。

無駄な筋損傷が減れば良い練習を継続することができ、それが自信となり、実力の積み上げにもつながります。

お客様の声

ここで1つ関連したお客様の声をご紹介します。
スポーツリカバリー水素のCatalyst Recoveryの商品レビューです。

Catalyst Recovery(CR)とCatalyst Spirits(CS)の2種類を飲んでいます。

7月末の富士登山競走に向けて、2週間前に山頂まで練習・試走した際、息切れが酷くて、制限時間を50分以上オーバーする結果でした。

その時、妻から本製品を勧められ、2週間ほど目安量を飲んでみました。

大会当日、驚いたのは6合目以降の上りです。

標高3000mを越えたところで、そういえば呼吸に違和感がなく、全然息切れしてないことに気付きました。

そのまま、最後まで持てる脚力を振り絞ることができ、制限時間内での完走を達成しました。

翌日・翌々日の脚の筋肉痛や張りがほぼなく、普通にジョグが出来る状態だったのは驚きでした。
(2022/08/15 だまさん のレビューより)

2週間前までは息切れするようなハードな運動でもゴールまで耐えきることができるようになり、ダメージも少ないというのは水素がエビデンスのように作用したのではないかと私は思います。
(水素以外の成分も入っているので、それも違いを生んでいると思います)

Catalyst Recoveryは水素のこのようなエビデンスに注目して開発したサプリです。

  • トレーニングで発生する活性酸素のダメージから体を守ることで、短期的な疲労回復と長期的な体のメンテナンスを狙ったサプリです
  • 体内に入ってから水分と反応することで水素分子が発生し、血流にのって全身に届くことがデータで確認されている特許原料を採用しています。
  • 水素に加えてスポーツをする方のリカバリーに重要なビタミン類を分子栄養学の理論に基づきガッツリと配合。
  • 水素の発生は摂取から6時間にもわたるため、時間的に広くカバーできます

「昔と比べて疲労が抜けにくくなった」という40代以上の方に特に選ばれています。

お得なセット商品はこちら

スポーツネックレスKernel無料レンタル付き 定期便はこちら


関連記事として、活性酸素について解説したブログをご紹介します。

  • 活性酸素とは何か? どのように人体に作用するのか?
  • 抗酸化物質は摂取した方が良いのか? どんな人は摂取するメリットがあるのか?
  • 数ある抗酸化物質にはどんな違いがあるのか?

など、ランナー視点で活性酸素についてまとめました。

関連記事
何歳までも健康に走り続けるための活性酸素との付き合い方

今日は活性酸素が老化と運動能力にどのように関係しているのかを考えていきたいと思います。 ところで、あなたは活性酸素にどのようなイメージを持っているでしょうか? 「体に悪いと聞いたことがある」 「日焼け ...

続きを見る

-食事・サプリ・栄養学
-

© 2024 小谷修平のランニング講座 Powered by AFFINGER5