私が出場する6日間走の大会「Six days in the dome」はアメリカのミルウォーキーで開催されます。
現地時間の8/25正午にスタートです。
大会ページに速報とライブ中継のボタンがあります。
興味のある方はぜひ日本から応援してください。
この大会の参加費は700ドル(74,000円くらい)でした。
旅費交通費などと合わせて本大会のために20万円くらい使いました。
フルマラソンでさえ「お金を払ってまで辛い思いをするなんて理解できない」と言われる世の中です。
20万円払って6日間走るなんて普通の人は想像できないでしょう。
つい先日、友人と走っているときに「今回の6日間走はどんな目的で走るの?」と質問されました。
話しながら頭を整理したところ、私の今回走る目的は「スポーツマンになることだ」という結論になりました。
ここで私が意図しているスポーツマンとは「スポーツを通じて人の心を動かす人物」を意味します。
私が「(上記の意味での)スポーツマンになりたい」と初めて思ったのは2008年の夏=北京オリンピックが開催されたときでした。
テレビで何気なくNHKを流していたらちょうどオリンピックが終わるところで、番組では「北京オリンピック総集編」というような映像が流れてきました。
その映像ではテーマソングのMr.Childrenの『Gift』をBGMに当大会の名シーンが感動的に編集されていました(ちなみに私はMr.Childrenファン)。
素晴らしいことに映像には国籍も競技のメジャー性も関係なく選手達がピックアップされていました。
選手の真剣な表情、聴衆の歓声をみると、普段は感情の起伏が少なめな私もウルウルとして、胸がドクドクと強く鼓動するのを感じました。
映像からエネルギーが私に流れ込んできました。
じっと座ってテレビをみているのがもったいなく、「自分も何かしなくては! 何かしたい!」という衝動が沸き起こってくるような。
それ以来、私はスポーツマンに憧れを抱き、自分もそういう存在になりたいと思うようになりました。
自分の走りで歓声がわくシーンをそれから何度も空想するようになりました。
それからコツコツと走り続けて私は少しずつスポーツマンになっていきました。
最初はジョギングサークルの中でも親しい友人がレース結果を祝ってくれて、その人数が少し増えて、そのうち家族も応援してくれるようになって、大会で知り合った新しい友人が応援してくれるようになって。
ウルトラマラソンというマイナーな競技ではあるけども
私より才能があって努力もできるランナーはたくさんいるのだろうけども
それでも振り返ると、私は自分がスポーツマンだったときのことは誇らしく感じるのです。
こちらの記事は2013年の24時間走世界選手権にサポートスタッフとして加わってくれた友人のレポートです。
この記事は私がスポーツマンだったことを思い出せる宝物です。
もしまだ読んでない人は3分ほど時間をとって、ぜひ読んでほしいです。
私は2013年に社会人になって環境が変わりスランプになりました。
するとスポーツマンとしての人格をもって走れなくなってしまいました。
しかし、それから少しずつ復活して去年は24時間走の世界ランキング10位まで力を戻すことができました。
6日間走なんて長すぎてどんな結果になるのかわかりませんが、久しぶりにスポーツマンとしての気持ちでスタートラインに立てることがとても嬉しい。
このチャンスをくれたみなさん、ありがとうございます。
いってきます。