前回の記事(↓)に引き続き、今回も食と心の関係について考えたいと思います。
私は去年の10月に糖質制限を開始してもう11ヶ月継続しています。
「そんな生活が継続できるなんて信じられない」と多くの人に言われます(みんな食を楽しむのが大好き)。
しかし、やっている私本人としてはそんなにストイックに欲求を我慢しているという感覚はありません。
美味しいものを食べることに負けないような喜びもあるからです。
その1つが糖質制限がもたらす心への影響です。
糖質制限の継続によって私が個人的に実感しているのは次のような変化です。
- イライラや不安などの精神的な不安定が減る
- やる気が高くなる
- 集中力が持続しやすい
午後の疲れた時間でも「文章を書く」というようなハードな仕事ができる
私は「ストレスがなさそうだよね」とよく言われます。
実際そうだと思いますが、それでも生きている限りストレスを感じることもあります。
特に仕事をしていて、投資が失敗すると立場上全ての損失を自分がかぶることになるので神経質になります。
雑談ですが私もこれまで仕事をしていて何度か危ないことがありました。
粗悪なアスタキサンチンのサプリを高値でつかまされそうになったり、営業代行の会社から怪しい研修・情報商材を買わされそうになったり。
(今では笑い話にすることで彼らに費やした投資を回収している)
「あなたの金を奪うのは覆面をして銃を持った強盗ではなく
スーツを着てブリーフケースを持ったセールスマンだ。」
というのは私の好きな冗談です。
話を「食と心」に戻しましょう。
私は糖質制限で精神的な変化がありましたということでした。
良い心は良い行動を生み、良い行動は良い結果を生みます。
例えばストレスが減って生産的な活動に集中できることで仕事にもプラスの効果がありました。
一番わかりやすいのはこのブログのアクセス数なのですが、去年の10月から大きく増えました。
やる気と集中力が高まって、記事を書くためのエネルギーが温存できているのが大きいと思います。
(私にとっては「書くこと」はかなり頭を使って疲れる部類の作業なのです)
趣味のランニングにおいても練習量が自然と増えてきました。
やる気が以前より高くなりましたし、精神的な疲れが原因で休みたいと思う日も減ったからだと思います。
つまり、糖質制限をしてから心の状態が改善し、良い行動の量が増えたということです。
そしてこれは、他の糖質制限実践者からも多く聞こえる声のようです。
(一方で糖質制限に適応できずイライラしてしょうがないという声もあります)
なぜ糖質制限でこのような変化が起こるのでしょうか?
1つ考えられるのがタンパク質摂取量の増加です。
糖質制限にも色々とやり方があるようですが、基本的にはタンパク質の摂取量が増える食事法をします。
(逆に糖質もタンパク質も摂取量が減るのは良くないと思います)
前回の記事でも触れましたが、タンパク質は脳内ホルモンの材料となります。
脳内ホルモンにはやる気や安心感などに影響するものもあります。
糖質制限
→タンパク質摂取量アップ
→脳内ホルモンが十分に合成
→精神的な安定
ということが考えられます。
あとは血糖値と気分の関係も考えられます。
本来、血糖値はホルモンにより一定の範囲に調整されている。
血糖値が安定していると、精神状態も安定し、やる気や集中力のあるプラスの感情が自然に湧いてくる。
反対に血糖値が安定しないと、イライラや不安を感じたり、急に眠気が襲ったり……と、うつと診断されるような症状が出る。
『うつも食べ方が原因だった!? 心を蝕む 「低血糖症」の怖さ』 NIKKEI STYLE 2012/7/25
私たちの体は私たちが食べたものでできている。
私たちの心も私たちが食べたものでできている。
もしあなたが今までにない食の可能性を感じてワクワクすることができたら、是非これを行動改善のきっかけにしてみてください。
「次に手に取る食品が未来の自分の一部を作る」と思ってみてはいかがでしょう。
それは味を楽しむという娯楽的な食事では得られないような別の喜びもあなたにもたらしてくれるかもしれません。