小谷のブログ

6日間走にエントリーしたので色々と調べてみました

2017年7月27日

EMU 6DAY RACE という大会が2018年5月3~9日にハンガリーで開催されます。6日間=144時間でどれだけの距離を走れたかを競う競技です。

私はここ5年くらいは24時間走ばかり走っていましたが、久々に自分の中の挑戦欲が湧いてきて、かつ仕事の調整などのタイミングも合致したので6日間走を走ってみることにしました。

私がこれまで大会で走ったことのある最長時間は30時間40分。5倍近い時間を走るなんて、どんなことが起こるのか、何をすべきか想像もできません。なので、まずはネットで簡単に6日間走について調査してみました。

まずは6日間走のノウハウを知りたく検索します。

やはり6日間走に関するノウハウ情報は検索してもなかなか出てきません。

噂によると足が膨張するのでシューズに穴をあけれるようにハサミが必要とか。歯が抜けるとか。背中が攣るとか。想像を超えた何かが起こるようです。やはり経験者の友人にインタビューする必要があります。

次に過去の6日間走の記録を検索してみました。

順位 記録 名前 国籍 大会日
1 1036.800 km  Kouros, Yiannis GRE 26.11.2005
2 1034.200 km  Boussiquet, Jean-Gilles FRA 23.11.1992
3 1010.080 km  Schwerk, Wolfgang GER 04.08.2007
4 1007.600 km  Mainix, Gilbert FRA 23.11.1992
5 1002.000 km  Smith, Bryan AUS 19.11.1989
6 1001.515 km  Zarei, James GBR 19.10.1990
7 975.654 km  Fejes, Joseph USA 12.05.2015
8 965.606 km  Jakelaitis, Rimantas LTU 01.05.2001
9 954.400 km  Zabalo, Ramon FRA 02.12.1984
10 932.000 km  Macke, Patrick GBR 05.10.1986
75 814.400 km  Tanaka, Katsuhiro JPN 26.11.2005
81 809.500 km  Inoue, Akihiro JPN 23.11.2002
88 802.814 km  Sasaki, Tomoyuki JPN 10.05.2017

表は6日間走の男子世界ランキングTop10と800kmを超えた日本人選手です。2017年の佐々木選手の活躍は記憶に新しいですね。直近5年の記録を見ると840kmくらいの記録を出せばその年の世界ランキング3位に入れるかというくらいです。
*データはDUVから抽出しました

上位選手の24時間走の記録との相関をざっと目で追いましたが、そこまで決定的な相関はないように感じました。「6日間走は24時間走の延長ではない」とある友人が言っていました。24時間走とは別の要素がパフォーマンスを左右するのでしょう。それはいったい何なのか?

次に2016年ハンガリー大会の男女上位の1日ごとの走行距離です。

時間 Joe Wolfgang Luisa Sumie
24 219km 212km 156km 180km
(219㎞) (212㎞) (156㎞) (180㎞)
48 371km 378km 270km 305km
(152㎞) (166㎞) (114㎞) (125㎞)
72 521km 523km 380km 413km
(150㎞) (145㎞) (110㎞) (108㎞)
96 644km 653km 498km 511km
(123㎞) (130㎞) (118㎞) (98㎞)
120 771km 778km 606km 611km
(127㎞) (125㎞) (108㎞) (100㎞)
144 887km 873km 731km 712km
(116㎞) (95㎞) (125㎞) (101㎞)

最初の24時間を210~220kmで通過と考えると6日間走だからといって最初からペースを抑えすぎる必要もないようです。ここまでならイメージできますし、無理せずに走れる気がします。私の場合、24時間走より気持ちゆっくり走って食事はゆとりをもって食べればこれくらいに落ち着きそうです。

4日目以降は頑張っても120~130kmが限界のようですね。それにしてもこの年の順位争いは激しいですね。6日走って14km差、最終日に逆転・・・! こんな熱い勝負をしたいものです。


よくセミナーで初100kmに挑戦するという人と出会います。彼らはたいていフルマラソンまでしか走ったことがなく、2倍以上の未知の距離に不安を抱いて私のセミナーに参加されます。今、久々に彼らと同じような気持ちを少しは体験できているのかなと思います。

一度壁を越えてしまうとその高さを忘れてしまい、壁を越える前はどれほどそれが高く感じたかをなかなか正確に思い出すことは困難のように思われます。特に私は最近は過酷な挑戦ができていなかったので、職業上もそれでは良くないなと思っていました。

セミナー受講生の方と同じように、チャレンジを楽しみます。800km超えたいな~♪

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