早くも1ヶ月前のことになりましたが、今年のスパルタスロンでは日本人の石川佳彦選手が優勝しました。
私は石川選手とは2016年の夏にある大会がきっかけで知り合いました。
同い年ということもあり私は勝手に親近感を持っていて、それからは大会で会えば話したり、たまにメールで情報交換したりと仲良くさせてもらっています。
その石川選手と先日こんなやりとりをしました。
(メッセージの一部を抜粋して紹介します)
石川
ご報告遅くなりましたがスパルタスロンでCNC使わせていただき、良い感じでした。
他のサプリでカフェインを摂ろうと思えば余計な物も摂らなくてはいけないので、カフェイン単体で攻められるのはいいですね。
CCPに関しては具体的に効果を表現するのが難しいのですが、レース前から飲んで疲労防止に効果的かなという感じです。
継続して使用すればもっと効果を感じられるんですかね。
小谷
石川くん
スパルタの優勝おめでとう!
あれから1年、強い思いを持ち続けていたんだね!
感動しました!
CCPは継続的に摂取することで効果を期待できるものなので、まだわからなくても無理はないと思います。
平均的には2ヶ月くらいで実感値が高くなるようです。
「疲労防止」を実感したというのは2番目に多い声で、1番多いのは「糖質の温存力アップ=補給が少なくても走れる」という声です。
糖質制限してる石川くんはもともと食べないでかなり走れると思うけど、更に補給を減らせるかもしれません。
以前石川くんは「みんな食べ過ぎて辛くなっている。エネルギーが枯渇しないギリギリを攻めるのもあり」と言っていましたね。
自分も糖質制限して、その意味を少しずつ理解してきた気がします。
食べ物の消化・吸収・解毒も体にとっては負担だから、全エネルギーを走ることに集中するためにも補給は少ないに越したことはないかもと。
石川
糖質制限順調なようで、糖質制限推進派の僕としては味方が増えて心強いです。
最近は練習の100km走でも朝食なしでスタートしてスポーツドリンクとジェル3個程度(以前は最低でも8個くらい)でも走り切れるようになってきました。
月間何km走ったとか、設定タイムどのくらいで走れた、という数字的な手応えよりも脂肪をエネルギーに変換できる感覚が高まった自信がスパルタスロン優勝に繋がったと思います。
小谷
100kmをジェル3つとスポドリで最近は走ってたんですね。参考になります。
自分は(ペースがゆっくりなので単純比較はできないけど)100kmを電解質パウダーのみ、ジェル無しで走ったこともあります。
60~70kmくらいならエネルギー補給なしでもそんなにキツくなく走れるようになりました。
脂肪を使える感覚が自信になったというのは凄く分かります。
石川
そもそもウルトラなんてゆっくり走る競技だから究極は補給なしで完走するのが一番体に負担が少ないのかもしれないですね。
本番では不安な気持ちをかき消すように補給してしまいますが、人間の体の限界はもっともっと先なような気がします。
メッセージの抜粋以上。
石川選手は「脂肪をエネルギーに変換できる感覚が高まった自信がスパルタスロン優勝に繋がったと思います」と語っています。
大量にエネルギーを消費するウルトラマラソンでは次の2つのどちらかの方法でエネルギー枯渇に対応しなければいけません。
- レース中に胃腸トラブルを回避しながら食べ続けられるようになる
- 蓄えた脂肪を使って走れる体作りをする
前者は以前の私が実践していた方法で、現在もセミナーではこちらの方法について解説しています。
後者は現在の私が挑戦中の方法であり、石川選手が私より先に継続してきた方法です。
脂肪を使えるようになってくると、例えばこんなことができるようになります。
15時間とか長い時間絶食して空腹な状態で家を出て走り出す。
30-40kmくらいジョギングして帰ってくる。
走り終えると逆に空腹感もなくなっており、集中して練習できた感覚がある。
(この感覚は私が糖質制限ランニングが上手くいっているかを判断する1つの基準としています)
レース中に食べる量が減ると胃腸障害のトラブルが減るという点では格段に楽になります。
どうしても食べることがきついという人はこの脂肪を使える体質作りにチャレンジしても良いかもしれません。
私が体作りのために意識的にやっていることは次の3つです。
- 糖質制限の食事
- 空腹状態、補給なしの練習(最近の練習はほぼ全てこれです)
- CCPの摂取
よく筋力の低下が心配されますが、今のところそのマイナス影響は感じられません。
(筋肉が減ったという実感もなし)
石川選手は次は12月の24時間走アジア選手権に出走予定だそうです。
24時間走世界一、スパルタ優勝と快進撃の続く石川選手の今後に注目です。
石川選手のFacebookページ