ウルトラマラソン伝説ランナー3名の話を聞いてきました

ウルトラマラソン伝説ランナー3名の話を聞いてきました

先日ウルトラマラソンのレジェンド的な方々との食事会に参加してきました。

この日いらしていたのは
関家良一さん
スパルタスロン2回優勝、24時間走275.684km(元アジア記録)、24時間走11年連続260km超え
*皆さん実績が凄すぎてどれを紹介するべきか分かりません。競技実績の一覧を見ていただくのが一番かもしれません。
関家さんの競技実績

大滝雅之さん
日本人初のスパルタスロン優勝、48時間走426.448㎞(アジア最高記録)
大滝さんの競技実績

工藤真実さん
24時間走255.303㎞(元世界最高記録)、IAU(国際ウルトラランナーズ協会)アスリート・オブ・ザ・イヤー(2012,2013年)
工藤さんの競技実績

この3名と話せるなんて、テンションアップ不可避です。
私は2011年から幸運にも同じ大会を走って知り合い、当時から若い(まだ大学院生)ということもあり、かわいがっていただいています。
この日も色々とウルトラマラソンについて話してもらえました。

一見普通だが会話の内容ヤバめな客

帰ってから今回の食事会のことを思い返してみると、最も印象に残っていたことは
「3人全員がウルトラマラソンにおける気持ちの重要さを深く語っていたこと」
でした。

「ウルトラでは気持ちが大事」というと当たり前に聞こえますが、会話における比重の高さが他のランナーとは全然違うように思いました。
私がよく耳にする会話では例えば練習方法、栄養補給、アイテムなどの話が結構出るのですが、この3人と話しているとあまりそういう話にはならないのです。

もちろん、練習方法や補給ノウハウなどが大事であることは3人とも認めるはずです。
それでも
「〇〇の大会では××な出来事があって頑張れた」
「〇〇さんのあの言葉で復活した」
「〇〇の時に××と思った」
とかいうような話が多いのです。

この分析は
「私が今思っている以上にウルトラは気持ちが大事なのではないか」
と考えるきっかけとなりました。

ウルトラマラソンのセミナーでは体の理論だけでは十分ではないのでないかと思ったり。
3名のような実績あるランナーが何を思い、どのように気持ちをコントロールして難局を乗り越えたのかという点ももっと紹介する方が役に立つのかなと思ったり。

大滝さんはスパルタ日本人初優勝のことを思い出して
「レースの後半、後ろから前年優勝の〇〇選手が近づいているとの情報が入り、そこから目覚めたように走れた」
と語っていました。
体の状態は変わってないのに、気持ちの変化で一瞬にして別人の走りになることがあります。

関家さんは24時間走の世界選手権で苦しい時間帯がやってきたとき
「チームメンバーの大滝さんから「団体戦の優勝目指して頑張ろう」と激励され(大滝さん本人も苦しいはずなのに)、そこから持ち直して最後までねばれた」
と語っていました。
個人を超えた大きな目的(団体戦勝利)が気持ちを復活させることがあります。

工藤さんは
「本当に本当に、ウルトラは気持ちの問題(それが解消できればみんなもっともっと走れる)。
ダメになりそうな時にどう自分で気持ちのスイッチを入れられるかが鍵になる。」
と語っていました。

思えば工藤さんは苦しいときも応援者に笑顔で手を振り、自分を応援する空気を会場に作り出していました。
2013年の世界選手権では8時間経過くらい(どの選手も疲れが見え始めている)だというのに工藤さんを見たMCが
「なんてことだ! 彼女(工藤さん)はまだ笑顔で走っているぞ!」
と叫んでいたのを思い出しました。

私たちはもっとこういうことを思い出さないといけないのかもしれません。

食事会の最後の方で
「来月は24時間走、来年2月に48時間走、8月に6日間走に出るんですよ」
という私に、関家さんがこう語ってくれました。

「もうダメだ。辞めちゃおうかな。こんなに走って体を壊さないかな。」と思う自分がいる。
そんな時にもう一人の自分に
「オレがこれまでやってきたことを考えてみろよ。本当にもうダメなのかい? 本当にこれくらいで壊れちゃうのかい?」
と問わせてみる。
そんな自問自答を繰り返しながら24時間、48時間、6日間をまずは最後まで戦ってほしい。
順位や記録の結果はそのおまけでついてくる。

今日のブログはこんな素敵なエールをもらったという私の自慢話でした。

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