小谷のブログ

暑い日は補給が上手くいかなくなるのはなぜ?

2018年7月17日

この3連休はとても暑い日が続きました。
普通なら運動をしてはいけない環境ですが、私の友人たちは常識離れした元気に走っている人ばかりでした笑。

SNSの投稿を見ると
「暑くて補給が上手くいかなかった」
「いつも上手くいっている補給なのに、今日はなぜか調子が悪かった」
というような声がちらほら。

ということで、今日は「暑い日の補給はなぜ上手くいかないのだろう?」をテーマに考えたいと思います。

暑い日は体を冷やすために汗をかき、その結果胃腸の機能が低下する

暑い日にマラソンの補給がいつも通りいかなくなる理由の1つに
「汗をかく量が増えることで胃腸への血流が低下し、胃腸の機能が弱まるから」
が考えられます。

胃腸は筋肉と同様に血液から様々な物質を供給されて活動しています。
例えば血液を通して酸素が運ばれることで、細胞はエネルギーを作り活動することができます。

暑い日は体温を維持するために汗を大量にかきます。
すると、血液の量が減り、ドロドロと粘性も高まることで血流が悪化します。

血流が悪化するとどうなるのか?

筋肉に関しては酸素の供給が悪化してエネルギーを作れずペースを維持できなくなります。
(同じペースを維持するのに心臓がいつも以上に頑張らないといけないので心拍数もあがる)

内臓に関しても筋肉と同様で、やはり血流が悪化するといつも通りの働きができません。

そもそも運動中は筋肉の活動量が大幅に増えるので血流が筋肉に優先的に使われます。

更に暑いときは皮膚の表面の方への血流が増えます(体表の血液が体温を下げるのに役立つため)

つまり、暑い日のランニングは胃腸への血液供給が極端に悪化するのです。

暑い→色々あって胃腸への血流が超悪化→胃腸がいつも通り機能できず→消化吸収能力が低下

これが夏の補給は失敗することが多くなる理由の1つと考えられます。

外から体を冷やせば胃腸の機能低下を少しは抑制できる

では、この影響を少しでも減らすにはどうしたら良いのでしょうか?

原因が「体温を維持するために胃腸への血流が悪化する」だったので、体が消耗しない形で体を冷やせれば良いと思われます。

簡単なのが外から水をかぶることです。
汗で体を冷やすなら、外からかけた水で冷やした方が体液を減らさずにすむのでお得です。

また、氷など冷たいものを手に持つことができたら、それも冷却効果があります。

ちなみにこちらの記事でも紹介していますが、氷などで体を冷やすときは
「手に持った方が体温は下げやすいが、首筋や額の方が主観的に楽になる即効性は高い」
と思います。

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手のひらに氷を持ちつつ、主観的な辛さに応じて首すじや額にも氷をあてて精神的に余裕をもたせるというやり方を私はしています。

ペース配分も余裕をもたせることで体温上昇を抑制→胃腸の状態がマシに

ペース配分も大切です。

ペースが上がるほど、代謝熱(エネルギーを作るときに発生する熱)が増えて体温が上がりやすくなります。
筋肉への血流も増えるので、代わりに胃腸の血流が減ります。

大会などでは興奮状態にありますし、心理的にもペースを落とすことが難しいと思います。

ただ、そこで自制心を発揮できれば補給の安定性が高まり結果としてはより良いタイムでゴールできる可能性は高いと思います。

夏は体調に気をつけて暑いなりに頑張りましょう

暑い日は走るのが大変ですが、夏の頑張りが秋以降のマラソンシーズンにつながります。

工夫して少しでも快適に良い練習ができると良いですね。

ただ、やはりキツいので消耗して体調を壊したりしないように注意しましょう。

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