ウルトラマラソン

ウルトラマラソンの苦痛の8割が解消した話

2020年8月31日

「こんなに楽に250kmを走れるなんて!」

ウルトラマラソン(24時間走)を走り終えたばかりの私が最初に発した言葉がこれでした。

私はウルトラマラソン、とりわけ200km級のレースが好きで15回ほど走ったことがあります。
ウルトラマラソンではいつも吐き気、胃のムカムカ、頭がクラクラくるような感覚に悩まされていました

内臓トラブルが生じると、食べる・飲むという補給が上手くいかなくなります。
補給が上手くいかないと体はみるみる重くなり、精神的にも追い詰められていきます。
休憩の時間は増え、走るペースは落ち、心が折れるとリタイアというレースが何度もありました。

私は良い走りをいつも再現できるような強いランナーではありませんでした。
結果はいつも「食べ続けることができるか」にかかっていました。
私にとって、ウルトラマラソンは内臓との闘いでした。

あるとき、興味深い情報と出会いました。

「ウルトラマラソンに低糖質な食事が効果的」という説です。
それまで私が学んだ栄養学の知識とは真逆の考え方でした。

実験好きな私は炭水化物が少ない食事をしばらく継続してみました。

情報は本当でした。

新しい食生活をはじめて3か月経った頃には朝飯前に50kmをエネルギー補給無しで走れるようになっていました。
翌月は同じ事を70kmでできるようになっていました。
以前の私ではとても考えられないことです。

補給無しで走れることは「食べることで生じるストレス」からの解放を意味していました。

吐き気、ムカムカがない。
より長い距離をペース維持できるようになり、ペースの落ち方もゆるやかになりました。

直感的にはウルトラマラソンの苦痛の8割が無くなったようなものでした。

後から調査してわかったことですが、実は世界トップレベルのウルトラランナーの中にはこの低糖質な食事法を実践している人が多くいます。
24時間走世界選手権の男子優勝選手は低糖質食ランナーが名を連ねています。
100マイルの世界記録保持者のZach Bitterもアスリートのための糖質制限を提唱しています。

肉体改造をはじめて1年経った頃、私は神宮外苑24時間走で255kmを走りました(世界10位)。
少ない補給で走れる体作りをすれば、こんなにもウルトラマラソンは楽になるのかと喜びが込み上げてきました。

▼まとめ

  • ウルトラマラソンは補給が成功するかで結果が左右される。
  • 多くのランナーはしっかり食べ続けられるよう補給食などを工夫している。
  • 一方で少ない補給で走れるような体作りをするという選択肢もあり、世界のトップウルトラランナーはそれを採用しつつある。

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