こんにちは。
ランニングショップHolosの小谷です。
先日、私のインスタに以下のようなDMが届きました。
いつも拝見させてもらっています。
もし、宜しければ教えて頂き事があります。昨年の丹後100キロのレースで途中棄権しました。
原因は走行中の眠気です。それまでも練習で50キロ炎天下の中 実施した時に何度も眠気が来てクラクラしました。
昨年と今年の野辺山100、飛騨高山も2回、四万十も一回100キロで完走しています。
今年の丹後でリベンジの予定でこれからの練習をしようと思っています。
何かアドバイスがあれば教えて頂きたいです。年齢は59歳。
月間300キロは走っています。土曜日、日曜日の朝はコーヒーくらいしか飲まずに2時間、3時間は走れます。
今日はこちらの相談(Aさん)について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
もしあなたがこの相談をされたとしたら、どのようなアドバイスをすると思いますか?
情報が限定的ではありますが、野辺山・飛騨高山などの難関コースを完走しており、月間300kmと充実した練習もされているようです。
私がピンときたのは、炎天下の練習50kmでも同様の眠気で悩まされていること。
丹後100kmも暑くて日差しが強い、発汗量が多い大会という共通点でした。
暑い中で長時間走ると眠気が生じるという再現性。
そこにAさんのリベンジへのヒントがあるかもしれません。
暑さと眠気にはどのような関係が考えられるのでしょうか?
以前、こちらのブログで眠気対策について解説しました。
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ウルトラマラソンやトレランの眠気対策|誰でも睡魔に強くなれる方法
24時間走の元日本代表が実践するウルトラマラソンやトレランでの眠気対策の方法。眠気から完璧に解放されることは難しいですが、キツさやパフォーマンスへのマイナス影響は知識によって軽減することができます。睡魔に対する自信をつけたい方におすすめ。
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この中で私は次のようにお話しました。
ウルトラマラソンやそれに準ずるトレランで眠気を引き起こす原因に低血糖と低ナトリウム血症があります。
低血糖は主に糖質の補給が不足していることが原因。
低ナトリウム血症は塩分補給が不足していることが原因です。よって、低血糖と低ナトリウム血症を予防するために適切な補給をすることが眠気を予防するために重要となります。
ただでさえウルトラマラソンは発汗量が多いですが、その中でも丹後100kmのような暑い大会ではさらに発汗量が増えます。
すると、水分と電解質の喪失量が増えるため、低ナトリウム血症による眠気が起きやすくなると考えられます。
脱水の進行は体温の調整能力を低下させ、熱中症による眠気にもつながる可能性があります。
なので、Aさんへアドバイスをするとしたら、上記のメカニズムを想定して以下のような項目があげられます。
- 水分・電解質補給の見直し:どちらも不足していた可能性
- ペース配分の見直し:ペースを抑えることで発汗やオーバーヒートを軽減
- 暑熱馴化トレーニングの導入:何度か日中に走る練習をして暑さへの耐性を高める
- 日差し対策・体の冷却:体を濡らしたり、氷を持ったり、体を冷やすアイテムを着用して、発汗量を減らす工夫を強化する
上記の項目は「走行中の眠気」というAさんの悩みと関係なく、暑いウルトラを快走するための必須事項でもあります。
6~9月のウルトラに挑戦される方は、下記の関連記事もぜひご参考にしてください。
▼ウルトラの補給について体系的に整理したブログです↓
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より本気で私の理論について知りたいという方は『ウルトラマラソン栄養完全ガイド』(472ページ)をご用意していますので、ぜひそちらもご参照ください。


さて、今回は「走行中の眠気」という悩みについて、発汗量の多い状況で発生するという再現性と栄養学の知識を結び付けて改善の仮説を導き出しました。
このプロセスは他のトラブルについても役立つと思います。
解決したいトラブルがあるときは、まずはどんな状況でそれが起きやすいのかを分析してみましょう。
そして、その状況が何を意味するのか、自分の持っている知識と結び付けて改善につながりそうな仮説を考えてみましょう。
その積み重ねが私たちを次のレベルへと押し上げてくれるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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