食事・サプリ・栄養学

私が分子栄養学を信じるようにいたるまで#1

2021年7月29日

栄養学、トレーニング理論には様々な考え方があります。

それぞれの考え方には類似している面も全く異なる面もあります。
(例えば筋トレはした方が良いのか悪いのか。糖質は食べた方が良いのか悪いのかなど。もちろん目的によっても変わりますが)

私や同業者の方のようにランナーに何かを提案する人は、そういった数ある考え方の中から、今目の前にいるお客様にとって良いであろうというものを選び出して紹介します。

つまり、提案する側が「何を信じているか」によってアドバイスの内容(ひいてはお客様にもたらす結果)が変わってきます。

私の中にも比較的信頼している考え方・知識体系というものがあります。

  • 分子栄養学
  • 食物酵素理論
  • ケトジェニックダイエット(糖質制限)がウルトラマラソンに良いという考え
  • 身体の左右差を減らすことが故障リスクを軽減する
  • 超ウルトラマラソンではランニングエコノミーより"筋損傷の少ない走り方"の方が役立つ

などがそうです。

私たちは神様ではないのですべてを理解してお客様に100点満点のアドバイスをすることはできません。
できるのは、アドバイスの点数を少しでも良くするためにより良い考え方を選び出して活用することです。

そのためにはその人がある考え方を信じるにあたって、何を根拠にどのような経験・プロセスを経て信じるようになったのかという点が大切になってくると思います。

今日は私の中で比較的信じている考え方の1つである分子栄養学について、私がどのように出会って信じるようになっていったのかをお話ししたいと思います。


分子栄養学という分野ではメガビタミンなどと呼ばれる考え方があります。
国などが推奨している一般的な量をはるかに超える量のビタミンを摂取しましょうというものです。

(私の開発サプリのビタミンの含有量が多いのもこの理論が背景にあります)

私がそれまで勤めていたフィットネスクラブを退職して起業したころ、ランナーのお客様に役立つ商品はないかと色々と情報収集をしていました(今もしていますが)。

情報収集の方法としては展示会に参加することもあれば、人づてに紹介されたりしながら出会うということもありました。

ある日、私はOさんという私より1歳年下の男性を紹介されました。

Oさんは空手で全国レベルの大会で優勝したという経験があるという人物。
力強い体、自信に満ち溢れたような瞳、明るくハキハキとしたしゃべり方が特徴的でした。

私が「ランナーの方にサービスを提供していて、その方たちが喜んでくれそうなものを日々探しています」と言うと

Oさんは「うちでもすごく良いサプリを扱っているんですよ。ぜひ商品を見ていただきたいので、今度また打合せしましょう」とのこと。

後日、打合せに指定された場所に行ってみると、そこは西新宿にある高級マンションでした(いわゆるタワーマンションというやつか)。

個人事業主どうしの打合せなら会社のオフィスではなく、自宅での打合せというのは変ではないのですが

「Oさんって自分より年下だったよな・・・? 何者・・・?」

と急に心がザワザワしはじめます。

とはいえここまで来たらもう行くしかありません。
エントランスに入ったらOさんが迎え入れてくれて、お住まいの部屋に案内してくれました。

部屋に入ってみると、豪華・金持ち・成功者みたいな言葉がパッと頭に浮かぶようなつくり。
ムーディーな照明、アロマか何かで良いニオイが立ち込めている。

Oさんとの打合せがはじまり彼の経歴を聞いてみると、実は彼はいわゆるネットワークビジネスという分野で成功した人物だったのでした。

ネットワークビジネスというのは「友達を紹介して、その友達が商品を買うと利益になる。また、その友達が新しい友達を紹介してその人も商品を買ったらそれも自分の利益になる・・・(その連鎖が続く)・・・」という仕組みのビジネスです。

(厳密には違うのですが)いわゆる「ねずみ講」みたいなあまり評判の良くないものです。

(補足ですが、ネットワークビジネス自体は違法ではありませんし、誠実な心でそのビジネスをされている方を私は悪くは思いません。ただ、一部の人が強引な営業をしたりして迷惑になるのが良くありません)

東京に住んでいるとこのような営業とたまに出くわすと聞いたことはあったのですが、人生で初めてだったので

「とうとう自分にもきたのか・・・!」

と驚きがありました。

正直なところ「話が違うじゃん」という気持ちだったのですが、ここはOさんの自宅内ですし、せっかく時間も割いてきたのだからサプリやそのベースになっている栄養学のことは聞いておこうと考えました。

Oさんが見せてくれたそのサプリの成分表示をみてみると、(記憶によると)ビタミンCが500mg配合のようにかなり含有量が多いという特徴がありました。
(厚生労働省の基準では1日の摂取目標が100mgでその5倍も入っていることになる)

「ずいぶんと含有量が多いのが特徴みたいですね」と私。

Oさん「そうなんですよ! これだけたっぷり入ってるから効きが違うんですよ! やっぱり修平さんは気づくところが違うなーっ!(名前の方で呼ぶタイプ)」

このとき頭の中で私は失礼ながらこう思っていたのでした。

「Oさん、営業は上手いのかもしれないけど、栄養については全然勉強していないんだな。
だってビタミンCの1日の摂取目標は100mgだから、こんなに必要ないし。
ビタミンCは水溶性ビタミンだから過剰に摂取しても尿とかで排出されちゃうから無駄なのに。」

Oさんから一通りの商品とビジネスの仕組みの説明が終わったところで「帰って検討しますね」と帰ろうとしたところ

「このサンプル特別にあげますからちょっと試してみてくださいよ」とOさんはサプリのサンプルをプレゼントしてくれました。

あまり見込みはないと思いつつも自分もランナーとして栄養補給ができるのは嬉しいのでありがたく頂戴しました。

そして、1週間くらい服用してみて感じたことが

「あれ?  このサプリ結構効いてないか?」

という体感だったのです。

つづき↓

私が分子栄養学を信じるようにいたるまで#2

前回の記事の続きです。 私が分子栄養学という分野と出会ってそれを1つの考え方として信頼するまでにいたった経緯のお話です。 Oさんからもらったサプリを飲んで1週間ほどが経ち、私が感じていた変化は 朝の目 ...

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