サプリメントは毎日継続的に摂取する"継続型"と大会など特定の場面でのみ使う"スポット型"の2種類に分類することができます。
この記事では継続型サプリとスポット型サプリの特徴について、Holosのサプリを例にして考えていきたいと思います。
継続型とスポット型の違い
私が開発したサプリメントの例でいうと
Catalyst Cardio Performance(CCP)は継続型
Catalyst Natural Caffeine(CNC)はスポット型
のサプリメントです。
継続型とスポット型には次のような違いがあります。
タイプ | メリット | デメリット |
スポット型 | 継続を前提としないのでコスト面(月・年単位の累計額)で安いものが多い。 即効性が高い。 |
効果が一時的。 |
継続型 | 効果が実力として蓄積されるものが多く、継続期間が長くなればスポット型より大きい効果が期待できる。 | 効果を感じるまでに時間がかかるものが多い。 投資額が大きくなる。 |
人それぞれサプリへの期待値や予算に違いがあると思います。
納得できるお買い物をするために大切なことは「どのサプリが良い」という考えではなく「自分の期待を明確にして、それに合致するようなサプリを選ぶこと」といえます。
継続型のサプリに即効性を求めたり、実力を底上げしたいのにスポット型にのみ投資するというのはよくあるミスマッチです。
ランナーのみなさんがサプリを購入するときはマラソンと栄養の両方に詳しくて、信頼できる人に相談するとミスマッチを防ぎやすくなると思います。
効果の蓄積性という違い
私は一人のランナーとしては継続型のサプリを好んでいて、そのため商品開発でも継続型の方を多く作っています。
理由は継続型サプリには「効果の蓄積性」というメリットがあるからです。
例えば、カフェインは飲めば30分後には神経が興奮して一時的に疲れが吹き飛んだり、パフォーマンスを向上させることができます。
この作用は飲んだ量や個人差によりますが、通常3~4時間くらいは継続します。
よって、大会の当日に力を発揮したいときにはピッタリの成分と言えます。
あとはポイント練習などで気持ちが折れてしまいそうなときに使って、しっかり練習を消化するとか。
ただし、カフェインの興奮は一時的なものなので、実力としての走力が上がるわけではありません。
あくまで今持っている能力をより100%近く一時的に発揮できるようになるものです。
これに対して継続型のCCPは飲むことで
- AMPK(持久力の成長スイッチのようなもの)を活性化してミトコンドリアが増えたり
- 脂肪をエネルギーに変換するための酵素(体内の触媒)が増えたり
- 細胞内のLカルニチンとCoQ10濃度が増えて脂肪燃焼や心肺機能にプラスになったり
- 血管拡張作用で血管が発達したり
- 筋グリコーゲンの最大貯蔵量が増えたり
と、実力としてサプリの効果が残りやすくなります。
即効性こそカフェインに劣りますが、効果を蓄積していけばカフェインより効果を大きくすることができると考えられます。
継続を一時的にストップしても、増えたミトコンドリアや酵素の効果はすぐには無くなりませんので、効果をある程度の期間キープすることができます。
もちろん、CCPで得た効果の継続期間は永遠ではありませんが「一度手に入れた能力は元に戻しやすい」ことがわかっていますので、またトレーニングを頑張ったりサプリを再開すれば、早く能力を戻すことができます。
サプリの効果が期待値を上回るまでの期間
下のグラフは過去にCCPをご注文いただいたお客様のデータから解約率を分析したものです。
「CCPの注文個数(横軸)」と「その注文個数での解約率(その個数で注文をストップしたと思われる方の確率)」の関係を表したものです。
例えば、1袋をご注文された段階では約27%の方が2袋以降を注文せずに終わってしまいます。
しかし、3袋を注文されたら、ストップされる方が10%程度で、90%近い方が4袋目をご注文されるということです。
全体として右下がりで、注文個数の多い方ほど(継続期間の長い方ほど)解約率が低く、商品にご満足いただけている(=効果の実感度が期待値を上回っていく)ことがわかります。
分析すると、おおよそ次のように分類できます。
- 1~2か月 実感値がまだ期待に届かない方もいて、ご解約される方も一定数いる
- 3~4か月 実感値が高まり継続される方が増えてくる
- 6~7か月 シーズンオフなどで一時的にストップされる方もいらっしゃる(この中にはまた次のシーズンで戻ってくる方も。データの切り方が原因で解約率が実際より高く見えている可能性あり)
- 9か月~ 期待以上の効果を実感されてほぼ継続。シーズンオフなどの関係などで一時的にストップされても、また次の目標ができたら再購入される方が多い。
CCPの4つの効果(狙い)はそれぞれどれくらいの期間で感じ始めるか?
CCPは「飲んだだけでマラソンの記録が向上するようなサプリを作りたい」という想いから開発したサプリです。
よって、マラソンのパフォーマンスアップに重要な下記の4つの要素に関してエビデンスのある成分を組み合わせています。
- 心肺機能の向上(より速いペースで余裕度を)
- 脂肪燃焼能力の向上(ガス欠予防=フル・ウルトラの失速対策)
- 抗酸化作用(活性酸素に強く、疲れにくく)
- 体の引き締め(無駄な脂肪がなく軽やかに)
4つの狙いに対して、それぞれどれくらいの期間で効果を実感しはじめられるかを理論的なこととお客様の声などから考えてみました。
あくまで目安としてですが、ご参考にしてください。
心肺機能の向上
ブラックジンジャーの血流改善については4週間くらいで違いが出たというエビデンスも。
CoQ10の蓄積やAMPKによるミトコンドリア増加を考えると6~8週間くらいで更に実感値は高くなるのではないかと思われます。
脂肪燃焼能力の向上
「長い練習でガス欠しにくい。(失速するタイミングが遅くなる、失速幅が少なくなる)」
「空腹でも活動できる。お腹が空きにくい。」
などの声として届くことが多いです。
Lカルニチンは比較的即効性があるので、ロング走をよくやる人は短期間(1か月以内)で違いを感じ始めてもおかしくはないと考えられます。
有効成分の蓄積や酵素の増加する期間を考えると、2か月~でより実感しやすくなると思われます。
抗酸化作用
活性酸素のたまりやすいハードな練習を連日するときに「いつもより練習が継続できる」という感覚として実感する方がいます。
抗酸化物質は飲んだらすぐに抗酸化としての作用がありますので、ハードな練習が多かった人は短期間(1か月以内)で実感できてもおかしくはありません。
逆にトレーニングが軽めの期間のときは気づきにくいものと思われます。
体の引き締め
違いを自覚するには2か月は必要と思われます。
体重は水分などで簡単に変動するので、毎日体重計に乗って一喜一憂しないことがポイントです。
CCPは「運動した割にお腹が空かない。少ない食事でもなんとかなる。」というメカニズムでダイエットが期待できるものです。
そのため「CCPを飲んでるから食べて大丈夫」と考えて自己コントロールを怠るようなことがないようご注意ください。
まとめ
- サプリは継続型とスポット型の2種類に大きく分類することができる
- それぞれの特徴を理解して、自分の期待にあったものを選ぶこと(わからない場合は知識があって信頼できる人に相談すると良い)
- CCPは目標大会がある場合は2か月前には飲み始めるのがおすすめ
Holosサプリの継続・スポット型の分類
- Catalyst Cardio Performance 継続型
- Catalyst Conditioning 継続型
*ただし、大会のビタミン補給とする場合はスポット型 - Catalyst Athlete Enzyme 継続型(内臓疲労の予防として)
*ただし、大会の胃腸障害予防として使う場合はスポット型 - Catalyst Natural Caffeine スポット型
- 抗ストレス・疲労フォーミュラ 継続型
*ただし、大会のビタミン補給とする場合はスポット型 - Catalyst Chelate Iron 継続型
- Catalyst WHEY PROTEIN 継続型