ストライド走法とピッチ走法どちらが良い?

ストライド走法とピッチ走法どちらが良い?

「走る時はストライド走法とピッチ走法のどちらの方が良いですか?」
ランニングの講座で受講者の方からいただいた質問です。ストライド走法とは歩幅が大きく足の回転数の少ない走り方、ピッチ走法はその逆で歩幅が小さく足の回転数が多い走り方のことです。

ストライド走法かピッチ走法かは意識しなくて良い

このストライド(1歩の長さ)に関してはいろいろな情報が流れています。例えば、

  • 坂のあるところではストライドを狭くして脚の負担を減らすべき
  • ピッチ走法は上下動が少なくて省エネ(ランニングエコノミーが良い)
  • 理想のストライドは人それぞれ

など。この3つめの「理想の○○は人それぞれ」系の説はたいてい間違った説明ではないのですが、「では、自分はどうすれば良いのか?」という問いには答えてくれず、もやもやさせられる人も多いのではないでしょうか?(逆にこのもやもやが更なる思考を生み、知的な面白さにつながっているとも思いますが) 今回のストライドに関しても理想のストライドは骨格や筋肉のつき方などによって人それぞれなのですが、実はその自分の理想のストライドは簡単に見つけることが可能です。

結論を先に言うとストライドは特に意識せずに自然に走るのが一番良いです。「ランニングエコノミーを良くするためにちょっとピッチ走法にしてみよう」とか「今期は意識的にストライドを大きくしよう」とは考えない方が良いと考えられます。理由は以下に説明するように意識しなくても脳が自然に最適なストライドに調整しているからです。

なぜストライドは意識しないで走るのが良いのか

人間の体には受容器というセンサーが各所にあります。走っているとそのセンサーから関節の角度や着地衝撃などの様々な情報が脳に入ってきます。脳はそれらの情報からストライドと酸素の消費量を見比べてその関係性を理解し「これくらいのストライドで走るのが一番効率的だ」というストライドを見つけ出し、意識しないでも自動でそのストライドで走るように調整してくれます。よって、理想のランニングフォーム(ストライドに関して)を身に付けるためには、ストライドを意識せずにランニングを繰り返して脳に学習させていけば良いということになります。

これを実証する研究として、ランナーに意識的にストライドを変えさせて酸素の消費量を計測するという実験がありました。結果はストライド走法、ピッチ走法を意識せず自然に走った時が最もランニングエコノミーが良かったとのことです。この実験では特にストライドを意識的に伸ばした時のランニングエコノミーの悪化はひどかったようです。

結論

ストライド走法、ピッチ走法ということは意識せずに自然にランニングを続けることが最適なストライドの実現につながる。

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