『すべてのマラソンランナーに伝えたいこと』瀬古利彦

『すべてのマラソンランナーに伝えたいこと』瀬古利彦

日本マラソン界のレジェンド瀬古利彦さんの『すべてのマラソンランナーに伝えたいこと』の感想です。

瀬古利彦という人物に関しての説明は必要ないでしょう。フルマラソンの元日本記録保持者であり、マラソン15戦10勝という驚異的な戦績を残した伝説的なマラソン選手。現在もマラソン、駅伝の解説ではおなじみですよね。私の中では箱根駅伝の解説で同じ名字の瀬古という選手が走っているときに「名字が良いですね」と言っていたちょっぴりお茶目な一面が印象に残っています。

そんな瀬古さんがマラソンをする人に対して伝えたかったメッセージが53個(1メッセージが3ページくらい)したためられています。印象としては競技者向けで本当に専門的に取り組んでいる人や市民ランナーでも記録へのこだわりが強い人向けの内容だなぁという感じがしました。

全体を通して瀬古さんのマラソンへの強い思いがひしひしと伝わってきます。本当にマラソンを愛して、マラソンに情熱を燃やしている人なんだなぁと。この本を読んで彼の人となりを知る事で、今後のテレビでの彼の解説などがより面白く魅力的に感じられると思います。

一方でマラソンのトレーニング本ではないので、これを読んで練習方法が分かるとか、練習メニューの改善に役立つというのはあまり狙えないかもしれません。この本をマラソンの記録向上にどう役立てるかという観点で考えると、「瀬古利彦という人物が放つ言葉の力に情熱を貰える」というとこが重要かと思います。節々に登場する言葉には、非常にストイックな生活の上に勝利を勝ち取り続けて来た彼ならではの重みがあります。

彼は自身を選手としては優れていたが指導者としてはそうではなかったと語っています。名匠には人を強く動機付ける能力が必要だとも言っています。私も指導者として強く肝に念じねばいけないことだと思いました。選手一人一人の個性をしっかり把握して気持ちを高めさせてあげられるようなコーチになりたいと思います。

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