ノウハウ

ランニングフォーム|胸椎を意識したら接地感と股関節の動きが改善しました

2018年11月21日

神宮外苑24時間走での学び記事続きです。
今回は最近私に起きたランニングフォーム改善事例についてです。
実はこの発見、大会の2週間前くらいにしました。

具体的に何をしたかというと
「胸椎をヒモで前に引っ張られるように意識して走った」
のです。
*この表現は金哲彦さんの本で「丹田(ヘソの下)をヒモで前から引っ張られるように走る」というようなフレーズがあって分かりやすかったので、それを参考にさせていただきました。

なぜそんなことをしたのか、背景から説明します。
私は猫背に悩んでいました(今も改善中です)。

猫背がランニングに及ぼす悪影響として

  • 後方重心になりやすく前方への推進力が低下する
  • 胸郭が落ち込むことで換気量が低下する

があります。
よって猫背(胸椎の後湾)を解消してランニングフォームを改善しようと常々考えていました。

最近になってそのための時間が確保できるようになってきたので、猫背改善のためのストレッチ、筋トレなどを開始。
エクササイズの中に顎を引きつけながら胸を反らす(前に突き出す感じ)というものがあります。

顎引き胸反らしエクササイズ

このエクササイズ、やりながら「気持ち良いな~。効いてるな~。」という感覚を持っていました。
そしてある時、ジョギングをしているとなぜか「あのエクササイズの感覚(胸椎を前に突き出す感覚)で走ったらどうなるのだろう?」と思ったのです。

ものは試しと、胸椎を意識して、色々とポイントを探ってみると、とても良い感覚を見つけたのです。

  • 時計を見てみると体感より1kmあたり7秒くらい速くなっています。(5:00/kmくらい)
  • 着地の衝撃が減り、ダメージが少ない走りができている感覚があります。
  • 股関節の抵抗が減ったようにスムーズに動きます。

「これは凄い発見をしたのではないか?」と連日その走りを試してみます。
ジョギングでは気付きませんでしたが、スピード練習でも改善が見られました。
坂ダッシュやハーフマラソン程度のペース走でもとにかく「足が回転する」という感覚

そして先日の神宮外苑24時間走。
まだ動きに慣れていませんし、胸椎を突き出す感覚をもつには多少背中の筋肉を使うので「24時間もつかなぁ」という不安もありました。
しかし新フォームを試した結果は大成功。
脚のダメージは少なく、いつも超ウルトラでは負担を感じていた腰部もいつになく楽

懸念していた胸椎を突き出すための筋肉の疲労もそれほど気になりませんでした。
今後はこの動作をより自然にできるよう姿勢改善に取り組んでいきます。

以下に私が今回のフォーム改善で意識したことをまとめます。
誰もがこれで改善するとは思いませんが、今後のレベルアップのヒントとして参考にしていただければと思います。
(同じ課題を抱えている猫背体型の人は効果を感じやすいかもしれません)

矢印=ヒモの張力をスライドさせて最適点を探る

  • 猫背(胸椎の後湾)を正すように胸椎を前に突き出す感覚で走る
    (胸椎をヒモで前から引っ張られる感覚ともいえる)
  • この時、顎が上がってしまわないよう、軽く顎を引くイメージをもつ
  • 胸椎を引っ張るヒモが上から下に少しずつ動いているイメージをもち、ちょうど良いところで止める
    (上から何番目の胸椎をひっぱられるイメージが良いのか走りながら探索する)
  • ヒモを引っ張られる強さも変えてちょうど良い強さを探る

という意識をもちました。

ヒモで引っ張られる最適な位置と強さは接地の感触(衝撃が少なく、体全体で受けられる感覚)で決めました

実験好きな方はぜひお試しを。

追伸
これとは別のアプローチのランニングフォーム改善のイベント東京・大阪・名古屋でやります。
11/25 東京
12/3 東京
12/10 名古屋(11/26まで早割)
12/12 大阪(11/27まで早割)
詳細はこちらのページをご覧ください。

http://holosrc.com/ams/

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