川越12時間走の学び③|ウルトラと五臓六腑の変調

川越12時間走の学び③|ウルトラと五臓六腑の変調

川越12時間走で学んだこと、3つ目の記事です。
今回はウルトラのレース中に内臓がどのように変調する(正常でなくなる)かについて体験したことを書きます。

まず、ここで言う内臓とは東洋医学的な意味での内臓です。
東洋医学には五臓六腑(ごぞうろっぷ)という臓器を示す言葉があります。
五臓=肝・心・脾・肺・腎
六腑=胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
です。

厳密には西洋医学の臓器と一致するものではありません。
例えば、東洋医学の肝と西洋医学の肝臓は同じではありません。
肝が変調したからといって、血液検査で肝臓の数値が悪くなるとは限りません。

ただ、簡単に理解するためにまずは一旦「両者はほぼ同じもの」と考えても良いと思います。
(五臓六腑は定義からして現代の私たちにとっては理解しにくいもので、曖昧に感じてしまいます。
私もまだ感覚的な理解をしはじめたばかりですが「理解しようとすることで実際上のメリットがある概念だ」との直感が働いています。
よって曖昧さを受け入れながら実験と観察を続けていこうというのが今のスタンスです。)

五臓六腑は食習慣、ストレス、姿勢、運動などで変調すると言われています。
また医師の橋本敬三氏(*)は長時間繰り返される同軌的動作は筋肉・骨格を歪め、その結果として内臓を変調させると語っています。
これは日常的にある程度のランニングをしている人は内臓が変調する可能性があることを示唆しています。
*操体法という治療・健康法の創始者

私の疑問は「日常的な習慣としてのランニングでなく、ウルトラマラソンのような長時間のランニング中にも内臓は変調するのか?」でした。
そして、もしその変調に傾向がみられたら、その内臓を整える方法(施術・食事)をとることで、より楽に走れるのではないかと考えました。

それで川越の12時間走では私の東洋医学の先生である山口先生を招いてレース前後の調子をみていただきました。

内臓の変調をどのように検査するのかについて。
今回は詳細は省きますが、問診票や筋力検査などを利用してどの五臓六腑が弱っているかを推測しました。
内臓と筋肉は密接に関係していて、ある臓器が弱ると関連する筋肉の出力に変化があるということが経験的に知られています。
例えば五臓の脾が弱まると広背筋の力が落ちるとか。
(私もセミナーで再現性を確認して、この説は正しそうだと思っています)

12時間走った後の私の結果はどうだったかというと

  • 腎(若干の弱り)
  • 膀胱(若干の弱り)

が弱っていることが分かりました。

山口先生は大会中に施術の出展ブースを出していました。
そこに来て下さったランナーの方々のデータもとっています。
山口先生によると肺・脾・胃は他のランナーも弱っている傾向にあったとのことでした。

ただ、今回の分だけではデータ数が少ないので、また別の大会などで今後もデータを収集しようと思っています。
みなさんへの確信度の高い具体的な提案はもうしばらくお待ち下さい。

ちなみに、私は今回の自分のデータをみて、次の大会では肺・脾・胃・腎・膀胱に良いとされる食品を用意して試してみようと考えています。
薬膳の本を参考にしながら練習でも使い心地を実験していきます。
現状の候補は

  • 高麗人参(肺・脾)
  • 丁子(脾・胃・腎)
  • ドクダミ(肺・膀胱・腎)

といったところ。

正直なところ馴染みある栄養学的な観点でいうと、この3種をレース中に摂取するメリットはあまり感じられないのですが、ものは試しです。

山口先生の言葉で印象深かったのが
「最近よく目にする栄養学とかは日々変化していて、正しいと思っていたものがすぐに間違っていたと言われたりする。
一方で東洋医学は歴史の淘汰に耐えたそれなりに正しい経験則の集合で、意見がコロコロ変わることがない。」
です。

馴染みある西洋医学の言葉に翻訳できないからといって東洋医学を軽視することなく、現象を自分でよく観察しながら東洋医学の良いところを応用していきたいと私は思っています。

川越12時間走の学び①|糖質補給について

川越12時間走の学び②|メンタル的に楽に走る3つの方法

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