MCTオイル(中鎖脂肪酸)をウルトラマラソンで使用した感想

MCTオイル(中鎖脂肪酸)をウルトラマラソンで使用した感想

MCTオイル(中鎖脂肪酸)をウルトラマラソンで使用した感想

今日も先日の台湾24時間走で学んだことについて紹介します。
今回は「MCTオイルをウルトラのレース中に使用した感想」です。

まずMCTオイルとは何かというと、
MCTオイル=中鎖脂肪酸です。
中鎖脂肪酸とは何かというと「中くらいの長さの脂肪」のことです。

脂肪は「炭素原子が手をつないで鎖のようにつながっている」構造をしています。
この鎖の長さが脂肪の長さということになります。
中鎖脂肪酸があるのと同様に短鎖脂肪酸や長鎖脂肪酸という脂肪もあります。

MCTオイルの場合は次ような特徴があります。

  • 消化・吸収が早くスピーディにエネルギーになる
  • ケトン体の生成を促進する

「ケトン体とは何か?」については以前こちらの記事で紹介しました。
ざっくり言うと、脂肪由来の使い勝手の良いエネルギー源です。
ケトン体は肝臓で脂肪を加工して作られて、血液によってエネルギーが必要な細胞に運ばれます。

ケトン体は「脳のエネルギーとなる」ことも知られています。
*以前は「脳の唯一のエネルギーは糖質だから、糖質がないと頭が働かない(マラソン的には走るどころではなくなってしまう)」
と言われていました

さて、ウルトラマラソンでは「血糖値が下がって脳がやられて走れなくなる」という経験をされる方がいます。
それに対して「MCTオイルを摂取してケトン体を作るようにしたらその問題が解決できるのではないか?」と考えました。
「糖質の補給を減らして血糖値が下がってもケトン体濃度が高ければ何とかなる」仮説です。

実際に糖質制限をしてケトン体を作る体質になったところ、意識を失うようなレベルまで血糖値が下がっても普通に生活ができていたというデータがあります。
*『体が生まれ変わるケトン体食事法』p55-57

そしてこの仮説を検証するために台湾24時間走では前回の記事の通りレース中の糖質補給を制限して走りました。
MCTオイル(1回7g)を紅茶に入れてスタート前、5-10時間で2回ほど摂取しました(計3回)。
しかし結果としては11時間(約130km)で低血糖の症状で走れなくなってしまいました。

糖には糖の役割があり、ケトン体では補いきれないことがあるということですね。
*実際に赤血球は糖しかエネルギーにできないなど、糖質は必要不可欠です

今回の実験を通して私が考えたことをまとめると

  • 日常生活レベルであれば糖質補給なしでもケトン体を作る能力があれば必要な血糖を維持することができる
    (糖は体内で合成できるので、その体内合成だけで足りる)
  • ランニングのようなハードな運動となると、体内合成だけでは供給が追いつかず必要最低限の血糖も維持できない

となります。

注意しておくと、今回の話はMCTオイルがダメという話ではありません
レース中の補給としてMCTオイルを摂取しても糖質が不足すると潰れるということが分かっただけです。

長丁場のウルトラマラソンではケトン体の生成を促すという目的でMCTオイルを摂取する戦略も良いと私は思います
今回の台湾のレースでは結果としては潰れてしまいましたが、100kmの通過が8:15といつもより5-10分くらい早かったです。
100km地点でのスピードも十分に速かったのでMCTオイルでケトン生成が促進された結果、脂肪を効率的に使えて体力が温存できていたとも考えられます

またMCTオイルのレース中ではなく日常的な摂取も私は行っています。
コーヒーに入れて朝・午後に飲むと仕事の集中力の維持に役立つと感じています。
空腹時のロング走をする前に飲んでケトン体を出すと練習も好調な感じがします。

健康・ダイエットにも良い可能性を感じているので両親にプレゼントして経過をチェックしています。

MCTオイルのこうした日常生活での可能性についても今後さらに勉強していこうと思います。

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