ケア・故障予防

左右差を修正したら体のサビがとれたように走れました

2017年12月15日

最近体の左右差の修正エクササイズをしたところ驚くほど効果がありました。

ここでいう左右差とは次のようなものを意味しています。
(厳密には左右だけでなく前後の差も重要です)

  • 筋肉の左右の柔軟性(右のふくらはぎと左のふくらはぎの柔軟性の違いなど)
  • 筋肉の左右の緊張度
  • 骨格の歪み

もともと私はセミナーで「体の左右差をなくしましょう」とご案内してきました。
過去に受講された方からお礼のメールでこんなメッセージをいただいたこともあります。

早速、セミナーで学んだ左右差解消のストレッチを行っています。
今朝走ってみますと、明らかに左の脇腹が軽くなっており、
気づかずにバランスを崩す原因となっていたことがわかりました。

正直、「筋トレ」式思考だったので、
運動の質を変えて多様な能力を開発していきたいと思っています。

機会があれば、またセミナー等にも参加したいとおもいます。

この例からも左右差改善に確かな手ごたえを感じる方がいるということがわかります。
*本記事のテーマとはずれますが文中の「筋トレ式思考」についてはこちらの記事で紹介したことです。

もちろん、私自身も実践してきたのですが、今回の件で「まだ左右差改善の本当の効果の大きさを知らなかった」ことが分かりました。

先月からある専門家の知恵を借りながらこの左右差を改善する新しい手法を研究しています。
そこで試作品的なある運動プログラム(準備体操のようなもの)を作ってみました。
それを走る前にやってみると、体のサビがとれたように走れたのです。

その時の練習の心拍数です。
いつもより楽に高い心拍を維持することができました。

最近の私はスピード練習というと呼吸もきついのですが、それより「体が速い動きについてこれない」という感覚がありました。
ただ、この運動プログラムを使ってみると体がきちんと動いて「体が心肺機能に追いついた」というイメージです。

また屈伸の動作でかがむときに「そのまま崩れ落ちる」かと思いました
股関節の自分の体の抵抗が減ったかのようでした。

その後何度か試しましたが、私の場合は顕著に効果があるようでした。
スピード練習、LSDどちらも体が軽く快調になりました。

ただ、若干筋肉のハリが減り「ゆるむ」感覚があるので、スピード練習の走り始めは「軽すぎて力が入りにくい」気もしました

先日同様の運動プログラムを両親にも試してもらいました。
母はもも上げ動作が少し軽くなったような気がするという程度の変化でしたが、父は大きな変化がありました。

  • 立った時の重心のぐらつきが傍から見ていてわかるほど無くなりました。
    片足で靴下をはくときの安定性も向上してました笑
  • もも上げが軽くなり、屈伸の動きもスムーズになることを実感。
  • 座っている時の腰痛が緩和。

私や両親の事例からも程度に個人差こそありますが
「体の前後・左右差を修正することは運動パフォーマンスの改善や故障予防に役立つ」
という考えが改めて強化されました

この記事を通してお伝えしたかったことは
「体の左右差に注目して改善するとそこに大きな伸びしろがあるかもしれませんよ」
ということです。

左右差に興味をもっていただけた方は例えば次のようなことから始めてみてはいかがでしょうか?

  • ストレッチやマッサージなどのケアをするとき体の左右に違いがないかに目を向けてみる
  • 違いがあった時は左右差がなくなるように修正する
    (固い方を入念にストレッチするなど)
  • 日常生活で体を歪めそうな動作を避ける
    (足を組む、その他悪い姿勢、荷物を片側だけで持つなど)
    ↑ちなみに私は8年以上足を組んでいません

ストレッチは左右同じ秒数やるように学校で習ってきましたが、そうしていると日常生活で歪みが生じるので均等な体になりません。
(私がセミナーで行う4種類の左右差チェックのテスト全てで左右差がない人は2%くらいしかいません
=ほとんどの人が歪みを抱えています)

歪みがある状態で走ると更に歪みを強化してしまう悪循環になりやすいのも注意が必要です。

ぜひこれをきっかけに自分の体に目を向けてみてはいかがでしょう。

左右バランス、体の使い方の関連記事

左右差改善のエクササイズの例

こちらは私のYouTube動画です。
身体の左右差を改善するためのエクササイズの例を紹介しています。




 

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