54歳走歴10年でも心肺機能向上|血流改善アプローチの事例紹介

54歳走歴10年でも心肺機能向上|血流改善アプローチの事例紹介

心肺機能の向上方法|54歳走歴10年の事例紹介

吉田明弘さんは54歳、走歴10年のランナーです。
同じような年齢や走歴の方なら「心肺機能はもう上げられない」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、吉田さんはつい最近、心肺機能の指標であるVO2max(最大酸素摂取量)が著しく向上しました。
今日はその事例を紹介します。

この記事を通して私が伝えたいメッセージはこうです。

心肺機能の改善を簡単に諦めないでください。
まだ向上させられる可能性が残っています。
そのためには体の仕組みについて理解することが役に立ちます。

血流改善が心肺機能に効く

例えば以前書いた記事に『なぜ血流がランニングで大事なのか』というものがあります。
この記事で私は「心肺機能を上げるためには血流にも注目しましょう」ということをいいました。

簡潔にその記事のポイントをおさらいします。

この図は人の運動がどのように生じているのか模式的に表したものです。
心臓、肺、消化吸収器官(小腸とか)、筋肉が血管を通して繋がっています。
運動とは筋肉が動くことですが、それは次のように生じます。

  • 心臓が鼓動して血液を走らせる
  • 肺で呼吸で吸った酸素を血液に取り込む
  • 食べ物の栄養素を消化吸収器官で吸収し血液に取り込む
  • 血液で運ばれた酸素や栄養素を筋肉で使って運動が生じる

速く走ろうとしたら筋肉にたくさんの酸素を素早く送り込む必要があります。
その酸素の送り込みが素早くできるようになるためには血流の改善が大切です。

血流が良くなる→筋肉に酸素を素早く供給できる→早く走れる=心肺機能向上
ということです。
(おさらい終了)

上記の説明から”理論的には”血流改善で心肺機能が良くなりそうですね。
では、それを実践してみるとどうなるのか?

私は先日、吉田さんに血流改善へ有効と思われるアプローチを実験的にやっていただきました。
その実例をみてみましょう。

血流改善のアプローチを実践して試してみた

吉田さんのプロフィール

54歳(走歴10年)
職業:医師

自己ベスト
ハーフ 1:32:12(2010年 仙台国際ハーフマラソン)
フル 3:28:50(2010年 つくばマラソン)
100km 11:57:15(2016年 サロマ湖100kmウルトラマラソン)

ランニング大好きなお医者様で診療室にはこの通りランニング関係のものが溢れています。

実験結果

まず最初に吉田さんの心肺機能がつい最近どれくらい変化したかをご覧ください。

約1ヶ月間でVO2maxが3向上しています。
吉田さんがいうには「これは有意(誤差のレベルではなく)に心肺機能が向上していると考えて良い変化だと思う」とのこと。

8/9と11/14にもVO2maxのテストをしており、その際のデータの比較がこちらです。

項目 8/9 11/14
練習距離 12.83km 11.66km
平均ペース 5:51/km 5:25/km
最大心拍数 166 150
平均心拍数 147 140
最大酸素摂取量 53 56

この最大酸素摂取量が53から56に上がるというのはどれくらいのインパクトなのか。
最大酸素摂取量からフルマラソンのタイムを予測する公式があります。

それを使うと
3:26:52→3:18:35
というようにフルマラソン8分向上くらいの影響です。
(これはあくまで大雑把な見積です)
*参考ページ(最大酸素摂取量とマラソンの予想タイム

この間、吉田さんに私がお願いしていたこと。
それは血流改善に働きかけるサプリを飲んでもらうことでした。
血液をサラサラにしたり、血管を拡張することが期待されている物質をいれています。

この間の変化として吉田さんは次のようなコメントを残しています。

  • ビルドアップ走をしている時「いつもより楽だな」と感じて心拍数をみたら普段より下がっていた
  • 強度の高いスピード練で「もうひと踏ん張りできる」という感覚がある
  • ビルドアップ走の最後はいつも全力を出し切るが心拍数がそこまで上がらず、脚の方がついてこない感じがあった
    (心肺機能の方が高くなり、体の方がまだ速い動きに適応できていないからと小谷は推測しています)

これからのフルマラソンシーズンで調子を上げてきた吉田さん。
「今年は2010年以来の7年ぶりに自己ベストを更新できるのではないか」と目を輝かせて語っていました。

まとめ

今回の記事で私が皆さんに送りたかったメッセージです。

  • 年齢や走歴で「もう心肺機能は向上しない」と諦めていた方へ。
    まだ創意工夫でレベルアップできる可能性があるかもしれません。
  • 体について知ることが効果的なアプローチを発見するために有効です。

血流改善といってもトレーニング、食事と様々なアプローチがあります。
(血管拡張、心臓肥大、赤血球増加、毛細血管発達・・・etc)
そして、それぞれのアプローチが効くか否かは人それぞれです。

吉田さんと同じ配合のものを飲んで効果を体感できなかったという人もいます。
同じ血流改善でも「シトルリン」は効果を感じなかったと吉田さんは語ります。
最終的には自分で試して、自分の体の反応に耳を傾けるしかありません。
(ただ、試すものを効率的に選別するのに知識が役に立ちます)

まだきっとあなたが気づいていない伸びしろが見つかると思います。
一緒に試行錯誤を楽しんでいきましょう!



試行錯誤で自作してみたMCTオイルベースのエナジードレッシング(レース用)。
激マズで大失敗。
小谷の試行錯誤は続く。。。

【参考】
吉田さんに投与したサプリの詳細はこちら
吉田さんが特集された記事「仕事とランの両立を目指して」