7つの習慣とウルトラマラソン

7つの習慣とウルトラマラソン

7つの習慣という本があります。世界で2000万部、国内で130万部売り上げた有名な成功哲学の本です。ビジネス本のコーナーに置かれていますが、仕事で成功するというよりは、仕事、家庭、友人など多くの局面において良い人間関係を築き豊かな人生を送るにはどうすれば良いかということが書かれています。

私はそこそこ読書をする人間ですが、ビジネス・自己啓発系の本で今までのベスト3に入るくらい良かったです。自己啓発系の本は一般的には当たり前と思われることが書かれることが多いです。7つの習慣も目次だけ見てしまうと重要事項を優先するとかWinWinを考えるとか普通な感じです。しかし、ちゃんと開かれた心で文章を追っていくと心の深くに入っていくような味わい深い内容がつまっています。そして、他の自己啓発本にはない精神的なエネルギーを与えてくれました。これまでは読んでもあまり行動に移せないというケースが多かったのですが、この本は人の行動を促す力を持っているようです。

書中でも繰り返し述べられているのですが、人に影響を与える(人を動かす)には合理的な納得感だけでなく、感情的な繋がりも持った方が有効です。本書では著者の赤裸々な体験が多く登場し、彼自身の人柄の良さも伝わってきます。読書は情報伝達としては一方向的なものですが、あたかも本を通じて彼が自分の話を受け止めて成功に導こうとしてくれているような印象を持ちました。この部分が他の成功哲学の本とは一線を画しているように私は思いました。

読書をしていると、(トレーニングの本に限らず)ランニングの役に立つであろう考えと出会うことがあります。7つの習慣でも「これってランニングに当てはめるとこうだよな」と思う瞬間が多々ありました。

本書では「PとPCのバランスをよく考えること」という教えがあります。P(performance)は目標達成、PC(performance capability)は目標達成能力のことです。例えばPを大会での結果、PCを大会で結果を出す能力(自分の体)として考えてみましょう。P(大会の結果)ばかり追い求めて過密なスケジュールにしてしまうといつかPC(自分の体)にガタが来てしまい、Pも得られなくなってしまいます。Pに集中しすぎてPCをおろそかにしてしまった結果、求めたいものが手に入らなくなってしまうというケースですね。「何が達成したい目標なのか、それを達成するための能力を維持していくためには何に投資をしなければいけないのか」というようなことをしっかり考えていきましょう。

さて、7つの習慣では『「今の状況はこれまで私が行ってきた選択の結果だ」とどんな状況でも信じられるようになろう。そして、これは環境や他人の行動を自分の不幸の理由にしてきた人には難しいだろう。』というような箇所があります。ウルトラマラソンの辛い局面や思うような結果が得られなかった時に思い出したい一説です。雨が降ってマメが出来たとか脱水症状が出たとか、言い訳を考えてしまいがちです。逆に自分の選択の結果、この事態になっていると考えられれば成長のチャンスとなりえます。自分の責任と考えることでトラブルと呼んでいたものを自分が影響を及ぼせるものに変えることができるんですね。最近読んだこちらの記事でも少し関連した(?)話題があったのでより印象に残りました。

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